2018年10月11日木曜日
カスタマイズド雑誌
キュレーションメディアというのが既に多数排出しているが、その次に来るのはカスタマイズドマガジンではないか、というのが本稿の主旨だ。
キュレーションメディアの情報源は主に無料で公開されている記事だ。つまり雑誌の記事の多くはここには入らない。見ていると徐々に記事がカスタマイズされていくが、その先には有料記事への扉が開いている、という寸法だ。
人は、ファッションとかモノとか時事とか趣味とかの視点で雑誌を買う。しかし一つ一つには読まないものもあるだろう。一方で定額制の雑誌サービスは、一冊丸ごとを複数選べ、読みたい記事だけ読めばよいようになっているが、そこには大きな手間がある。この隙間をAIが埋めてくれる。
キュレーションメディアを読んでいれば、その人の好みはある程度分かる。それを基に、有料メディアの記事を無償で紹介する。それが気に入れば次からは購入する。記事単位だから一つ十円などと安価だ。それがだんだん増えてくれば、レイアウトを整え、個々の記事の前後なども考えて、一冊の雑誌風にアレンジする。できた雑誌は、最初から最後まで読まないところのない、個人にとって最適化された雑誌である、という具合だ。
もちろん手動でカスタマイズもできる。例えば最初の広告枠には、好みの雑誌の見出しが載っていて、特集記事のイントロが見られる。それをクリックすれば即時に雑誌の構成が変更される、といった具合だ。スマホ用、タブレット/電子書籍端末用、などとレイアウトやページ数を自動調節することもできる。必要ならボタン一つでオンデマンド印刷し、届けてくれる。
これが更に発展すると、記事の提供者(記者、ライター)は中抜き(雑誌)を経由せずに直接読者に記事を届けて儲ける、ということも可能になる。最初は人気雑誌に掲載して知名度を上げ、ある程度になったら独立する、などだ。ここまで来るとYouTuberなどと同じく、高額所得者の仲間入りをする人も出てくるだろう。
雑誌の読み放題サービスとキュレーションメディア、どちらから出てくるか。注目はしているが、まだ時代の波は来ていないようだ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
注目の投稿:
贈与税率を下げよう
有名な金持ち本「DIE WITH ZERO」における著者の主張について生成AIと議論していたら、いつの間にかそういう結論に達してしまった、というお話。 著者の主張は、必ずしも財産ゼロで死ぬようにしよう、というものではない。多くの人は使い切れずに溜め込んだまま死んでしまう、こ...
人気の投稿:
-
震災などで交通が途絶しインフラが破壊された時でも生き延びるため、一軒家程度の空間で食料を再生産する方法について考えてみた。その結果、難民などへの技術輸出も可能な方法が提案可能となったので、その内容を公開する。なお、結論としては、ウキクサを植物工場にて生産する、というものになる...
-
非常用トイレの構想 は過去に何回か書いているが、ここで考えるのはもっと現実的なもので、極端な話、明日大震災が起きても使えるものだ。知恵として覚えておいて欲しい。 非常用トイレとして、高分子吸収剤によるものが市販されている。これは赤ちゃんのおむつや生理用品などと同じく、水分を吸収...
-
実業家の河原由次氏が、豚まんを新幹線内で食べたところ注意された、という呟きをしたことに対して論争が起こっているが、それを科学的・定量的な視点で考察する。 まず、原典を以下に提示しておく。 https://x.com/i_am_kawa_chan/status/202903...
-
日本と世界の右傾化とその理由 の続き。世界的な国粋主義、自国第一主義、覇権主義、暴力肯定、秩序破壊の傾向に関し、その原因について考えてみる。なお、けっこう重い話ではあるのだが、あくまでも『根拠なき自説』であるので、気軽に聞いて頂きたい。 世界的な右傾化の原因は、経済格差や...
-
一日あたり(一食あたりではない!) 530円で済む、超低価格の非常食を考えてみた。 いきなりだが以下がレシピである。 コンポーネント 具体的な製品例 1日の使用量 1日あたりのコスト 役割 主食(糖質) ケンミン 業務用はるさめ 400g 約40...
-
過去、 https://spockshightech.blogspot.com/2025/04/blog-post.html https://spockshightech.blogspot.com/2025/04/blog-post_26.html https://spock...
-
以前も https://spockshightech.blogspot.com/2025/08/blog-post_05.html のようなことを考えてみたが、また別の視点から労働生産性について考えてみた。 日本の労働生産性はOECDの中でも低位にある。何が労働生産性向上の足を引...
-
以前、その可能性はないという記事を書いたのだが、最近になってそれを思い直している。もしかしたら可能性が出てきたかもしれない。 以前の考察で想定していたのは、AIが世界中の軍事を乗っ取り、人類がAIに明示的に支配されるディストピアだった。だからあり得ないと言ったのだが、AIを戦争...
-
生成AIには、ハルシネーションの他に、「命令を守らない」という問題が存在する。つまり、指示をして「ハイ分かりました」と答えて全然違うことをする、という問題がある。そんな中でも警戒すべきは情報漏洩である。AIに一度全てを見せてしまうと、ちょっとした拍子に情報を漏らしてしまう恐れ...
-
映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』の中で、琵琶湖の水を止めて(京都大阪方面への放水を止めて)大阪を困らせる、しかし滋賀県の大部分は水没してしまう、という描写があった。これは関西ではよく言われる冗談でもある。「琵琶湖の水止めたろか」「滋賀が先に水没するで」というのが定番...

0 件のコメント:
コメントを投稿