2018年10月18日木曜日
寸胴の断熱
レストランの調理場と言えば、高温高湿の悪環境、というイメージがある。セントラルキッチンがあるチェーン店の場合はそうでもないらしいが、独立系、ラーメン店などは未だにそうだと思う。
調理に加熱が必要なのと、どうしても洗い物が大量に出るためしょうがないのだが、これを改善しようとは思わないのだろうか。
例えば、寸胴の断熱だ。寸胴は縦に長いので、加熱する底以外からは放熱することになる。ここをちょっと断熱してやるだけで、調理場は涼しくなるし、光熱費も抑えられる。同じようなことは、食器洗浄乾燥機でも言える。乾燥機の外側を断熱すれば、乾燥効率が上がるだけでなく、職場が暑くならずに済む。庫内の蒸気だって、冷やして水にしてから排出すれば蒸れずに済む。
フライパンにしても、煽るのではなく混ぜる方を工夫すれば、火力を節約できるはずだ。また、加熱したお湯の破棄にしても、単に流しに捨てるのではなく、蓄熱体に熱を移すようなことはできないだろうか。そうすれば湯気の発生は抑えられ、湿度は低くなるはずだ。
アメリカでウルトラマンを作ろうとしたときに円谷プロの人が驚いたのは、怪獣の着ぐるみに冷却装置を付けていたことだそうだ。スーツアクターなんて暑くて当然、というのが従来の発想だが、あちらは俳優の労働条件には厳しいので、例えば洪水のシーンで水の温度管理をしなければならない、などというのがある。日本ももっと、職場の労働環境に敏感になるべきではないか。快適に働け、エネルギーも節約できるのであれば、もっと儲かるに違いない。
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