2018年10月16日火曜日

クラウドがデフォルトになる


何の、というと、それは開発のプラットフォームの、である。

ハードウェアの構成がOSで隠されたように、(従来の意味での)OSはクラウドで隠される。例えばOpenStackで隠される、AWS Lambdaで隠される。ハードウェアやOSの選択はベンダの内部情報に止まり、外から見えるスペックとベンチマーク等のみで評価される。そういう時代がくるのではないか。

極論だが、ノートPCやデスクトップPCですらその影響を受け、ノートPCを立ち上げるといきなりAWSコンソールが現れる、というような体験になる。ノートPCの中身は複数のワンチップマイコンだが、OpenStackに準じて繋がっている。そんなイメージだ。

まだクラウドOSのデファクトのようなものは現れていないと思う。AWSではまだプライベートクラウドに載せるには荷が重い。従ってもっと簡単なOSの登場が望まれるところだ。負荷分散や管理などは全て自動となり、場合によってはネットで外と繋いでメンテされ、ユーザには見せないようにする。

なぜクラウドにする必要があるのか、と言えば、アプリケーションからハード依存性を取り除くためだ。Chromebookのようにアプリは完全にアカウントと紐付き、且つプライベートな環境で実行される(セキュリティや通信不良対応や課金の節約などのために)。ハードが故障してもローミングが一瞬ででき、性能が不足すれば単に買い換えるだけで済む。ハードの違いはただ形状と価格と性能だけ、ソフトは関係ない。

一方でソフトはどうなるかというと、全部Lambdaをコールするようになる。DBやファイルも全てURLで指定し、DB自体もLambdaで書かれている。ファイル(ソフト自体のファイルも含め)はオプションでオンラインバックアップないしはオンライン同期ができる。もちろん業者は選べ、暗号化はデフォルトで有効だ。業者はユーザのファイルを見られない。ローカルでのバックアップも可能で、URLが違うだけだ。別の専用ストレージを立てて対応する。

速度が落ちてきたら、買い換える代わりに外部クラウドに分散することができる。もちろん有料である。その外部クラウドも、例えば家族用共通サーバのようなものを指定できる。もちろん買い換えればバックアップを元に自動再構成される。最初から外部クラウドを前提として動かすことは、VDIとほぼ同等の体験になる。

実行する実体はその内容にアクセスできない、といったような、安全な実行の技術も取り込むことで、世の中のアプリケーションが大いに抽象化され、ソフトウェアも作りやすくなる、といったような、新しい時代の基礎となるのではないかと期待している。

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