2018年10月17日水曜日
超小型核爆発炉の改良
以前、「超小型核爆発炉」という提案をしたのだが、ここで必要だったのは、十分に小さい核燃料の液滴を作ることだった。そしてその後に超音波による液滴制御技術を知った。この両者は組み合わせられそうだ。
高温で液化した核燃料を、超音波液滴制御技術て滴下する。これを水の中に落とし、中心部まできたら四方からレーザーを照射して、レーザー圧縮を行う。この水槽は実は衝撃波水槽であり、その一瞬に超高圧状態を作り出す。核燃料は水中で核分裂を起こす。
衝撃波水槽は、潜水艦の耐圧性能を調べるために使われる設備だ。このため、核分裂の一瞬は空中のような飛散を起こさず、水中の小さな範囲でのみ反応し、燃え尽きる。そしてその後の灰は、比重が重いため、水槽の下に落下する。もし反応が続いていても、水で遮断されるため放射線は漏れず、冷却も継続的に行われる。
この場合、熱は全て水に吸収されることになる。高圧にするので100℃で沸騰することはない。水槽の周りに熱交換器を設置して冷やせば、また使うことができる。
核燃料の液化にもレーザーを使うようにする。これによって一度に大量の核燃料が活性化することはなくなる。地震が起きればレーザーを止めればよいし、溶けかけた核燃料はそのまま水に落としてしまえばまた冷える。今の原発と違って冷やし続ける必要はない。
一見、良いこと尽くめに見えるのだが如何だろう。後は定量的な判断が必要だが、これ以上は専門家の領域だ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
注目の投稿:
スパイ防止法について
高市新総理がかつて主張していた「スパイ防止法」。巷でもスパイ防止法の制定を望む声は強いのだが、調べてみるとそんなに単純な話ではない。特に、世間のイメージと実態はかなり異なっていることが分かったので、ここでメモしておく。 まず、「スパイ防止法がないのは日本だけ」とよく言われて...
人気の投稿:
-
骨梁とは、骨の内部に存在する網の目ないしはスポンジのような構造のことだ。この構造によって、骨は頑丈なのに軽量でいられる。類似の構造としてはアルミ発泡材があるが、あれはどちらかと言えば消音や軽量化が目的であり、骨のような(建築用語で言うところの)構造材としての用途とは少し違う...
-
屋根に超音波振動装置を取り付けておく。これによって屋根と雪の間の結合が破壊され、雪が滑り落ちやすくなる。これが題記装置の原理だ。角度によっては放っておいても落ちるだろうし、そうでなくても楽に雪下ろしができる。 まあ超音波でなくて低周波でも良いのだろうが、超音波の方が簡単...
-
ハクキンカイロの発熱原理を調べていて、これを防災用(キャンプ用でも良いのだが)の湯沸しに使えないかと考えた。 普通、キャンプではガスコンロを持っていく。だがあれは裸火を使うから、熱効率は悪い。これに対してハクキンカイロの仕掛けは、白金触媒を適切な場所に配することで、極...
-
ディーン・ケーメン氏が発明した浄水器「 スリングショット 」の原理は、いわゆる蒸留である。つまり水を沸騰させて水蒸気にした後、冷やして水に戻す。汚水と蒸留水の間で熱交換を行うことで効率を上げている。 日本では、防災用の浄水器としては中空糸膜や逆浸透膜が殆どだ。これと蒸留式には...
-
あるいは家庭用自販機、とでも言おうか。自宅のすぐ脇にあって、品揃えが少数多種、単に飲み物だけでなく、生鮮品や惣菜などもラインナップに加え、複数台並べて簡易コンビニ的に使用する。 自販機コンビニと似ているが、大きく違うのは次の通りだ。 品揃えはカスタマイズできる。 ...
-
生成AIを使って作成されたイラストに対する極端な非難が相次いでいる。そのどれもが、ちょっと行き過ぎに思える。例えば、事前にAIであることを知らせているもの、絵を描いている本人が確認し承諾したものまでも非難されている。なぜこんなに過剰な反応をするのだろう。単にノイジーマイノリティの...
-
書籍「糖質疲労」「脂質起動」がベストセラーになっているらしいというので、少し読んでみた。そこに書いてあったことでいくつか気になったことがあったので、これをネタに生成AIをイジメてみようと思い、会話してみた。 その疑問とは、いわゆるベジファーストへの反論である。 まずベジファー...
-
通常のマットレスのコイルは円柱状に展開されるが、これを山型に展開するようにすると、潰れるときは渦巻状になり、完全に潰すことができる。キャンプに使われる簡易マットにこれを使うと、持ち運びに際しては薄く、使うときは快適なマットが作れるのではないか。 キャンプ用のマットとして...
-
免震構造については過去いくつか提案しているが、これの新しい版である。 以前、難燃性の油の上に浮かべた船の構造を提案したことがある。あれの砂版である。つまり、砂のプールを作っておいて、その上に浮かべるというものだ。砂が抵抗となって振動を軽減する。 ただし、油や水と違って砂の...
-
コンクリート住宅を3Dプリンタで作る、という試みは、世界中で行われている。しかし日本では、鉄筋なしのコンクリートだけの住宅は認可されない。地震が多い日本では、揺れで簡単に壊れてしまうからだ。コンクリートは圧縮に強いが引っ張りに弱い。鉄筋はその逆だ。鉄筋コンクリートが使われる...

0 件のコメント:
コメントを投稿