ピザ屋にチャットで注文する、というサービスは、既に始まっている。Amazon Echo経由で注文することもできる。Amazon Echoのレシピでは、更に第三者への接続が可能だ。音声でやるかチャットでやるかはともかく、複数のソリューションへの入り口が一つになった、という考え方はできる。これはもう新しいUI、新しいOSと言ってもいい。
以前にも、これを機として音声UI・音声OSの仕様を確立せよ、という話をしたことがあるのだが、その後の歩み寄りなどは一切見られないのが悲しいところだ。
さて、SNSをベースとする場合にはもう一つ、有用な使い方がある。それはグループチャットだ。あらかじめ相手を複数招待しておいて、その中の会話で複数のエージェントに一斉に仕事を依頼する、というのがそれだ。どんなものがあるかというと、
- 友人と旅行会社(ないしは旅館サイトと交通予約サイト)を交えて会話しながら旅行計画を立てる。途中でエージェントは予約状況や金額などの情報を逐次伝え、決定したら予約まで完了している。
- ホームパーティを計画していて、ケータリングと花屋と酒屋とレンタルルームのエージェントが一緒に会話し、予算から日程までを会話しながら決めていく。最後には予約から支払いまで終了している。
- 新製品の試作品を作るのに、複数の工場と会話しながらパーツの分担や設計の修正を話し合う。最後には発注から今後の予定までが完成している。
- 会議を計画するのに、要人の秘書(エージェント)と会議室予約システムを交えて会話し、最適な日取りと出席者を決める。最後には出席要請から会議室予約までが完成している。
音声OSの規格統一は望み薄でも、こういった「刷り合わせ」が前提なら統一せざるを得ないはずだ。ぜひここを推進して欲しいものだと思う。
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