2018年9月の台風によって浸水した関西国際空港。連絡橋が流されてきたタンカーに破壊され、この連絡橋にはガス電気などインフラ全てが通っていたため、停電になり且つ行き来ができない状況になって陸の孤島になった。
インフラを一本の橋に頼ることは、当たり前だがリスク管理上は最悪の選択である。もしそうするなら、それなりの対策をしておくべきであり、発電機はその一つだ。しかしそれが地下にあって冠水したため使えなかった。
発電機は重いので、建物の上に設置すると今度は地震が心配になる。大量の燃料を高いところに置くのも不安だろう。やはりタンクと発電機は地下が適切だ。であれば、冠水しても大丈夫な発電機を作ればよい。調べてみたら、あった。
http://www.showa-kiki.co.jp/products/search.php?category=15
これがそうだ。簡単に言えば、「伏せたコップ」の中に発電機を入れるわけだ。これ自体はポンプを守るものだが、原理的には濡れては困るもの全てにこの構造は使える。
- 最初に入れるべきは排水用のポンプとその電源(バッテリー)だろう。
- 次に、発電機と燃料がくる。これは排水が終わるまで動かせない。空気を使うためだ。
- 後は備蓄があるとよい。食料、浄水器、着替えなどだ。濡れてもよい備蓄は別に準備する。
南海トラフ地震では、津波が予想されていて、被害の多くは津波でもたらされるはずだ。高い避難塔を作っても、想定外の高さが来れば助からない。高齢者など生活弱者はここにたどり着けない可能性が高い。
この「伏せたコップ」は、各家庭で気軽に考えられ、且つ効果が高い案として、大いに注目すべきである。
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