2019年1月20日日曜日

携帯電話の緊急振替


先日、ソフトバンクの携帯回線が長時間に渡って繋がりにくくなる不具合があった。この際、オンラインのサービスも同時に使用不能になっている。コンサートチケットや電子決済などがそうだ。オフラインでも動くSuicaのようなサービスでも、チャージにはやはり回線が必要だから、一部の機能は使えなかったわけだ。

これは大規模になったから目立つが、実際にはもっと身近なところで起きている。スーパーのレジ付近はそもそも電磁ノイズが多いし、携帯回線ではなく店舗がセットしているWiFiに繋がっていることもある。その強度が不安定だったり、VPNとの相性が悪かったりすると接続に時間が掛かり、往生する。また、Felica決済ではなく店舗独自のポイントサービスがアプリで提供されていたりすると、それに気付いてソフトを立ち上げ、更にそのソフトが通信を求めて無反応になるなども、よくある風景だ。

これを解決するための手法として考えられるのは、単純に別の会社の携帯回線に切り替えられるようにする仕掛けである。ローミングというよりは、電車でいう振替輸送のイメージになる。もちろん全てのサービスを全部振り替えると、振り替えられた方が大迷惑になるため、ある程度の制限は必要だ。その有力候補は、上のような決済手段と非常通報(消防警察等)、緊急情報(緊急地震速報等)、安否確認(Web171等)等だ。

携帯電話会社間で協定を結び、指定ソフトに限り、また携帯電話会社が要請して受諾した場合に限って発動するようにすれば良い。また、eSIMを使えば新たなチップ搭載は不要だ。ただ、現状ではauのみ取り残される。使用している電波が異なるからだ。

携帯電話さえ対応していれば、その時に限り通信できるようにするということは考えられるし、別の回線(ポケベル回線、LPWA等)という手もあるだろう。その場合は速度がぐっと落ちてしまうので、ソフトがそのまま使えるというわけには行かないだろうが、それを前提とした工夫のしようはあると考える。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

ダイナミック租税とその指標

今の法律では、税率は一定の計算式で表されるが、そのパラメータは固定である。需要と供給のバランスによって商品の価格を変えるダイナミックプライシングというのがあるが、あれを租税にも適用してはどうかと考えてみた。 納税者の声をベースにして様々な租税や補助金を自動調節して、どこか一箇所...

人気の投稿: