2019年1月30日水曜日

QAの外注


近年、日本企業の不祥事が目立っている。検査を適切に行っていなかった、というものが多いが、では粗悪品だったのかというとそうでもない。そこでなあなあが進んでいった、というパターンだ。

経理や社員福祉などが外注されてきた歴史はあるが、QAも同じようにしてはどうだろうか。品質検査はそれだけで立派な技能であるし、監査や社外取締役と同じく、独立させた方が馴れ合いが断ち切れてよいのではないか。

これにはもう一つの側面もある。QA会社は当然QAのプロであり、他社のQAも引き受けるわけだから、QAのノウハウが偏らずに溜まるはずだ。企業内QAと違ってコスト管理もしっかりできるから、全体的に見れば品質向上・低価格化・高速度化、何れの方向にも向く。

同じ企業とずっと付き合っていれば馴れ合いも生じるだろうが、これは企業内QA部署でも同じことだ。「QAを低コスト化する設計」という観点も生まれるはずだし、お互いに良いことであろうと思うが、いかがだろう。

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