2019年1月30日水曜日
QAの外注
近年、日本企業の不祥事が目立っている。検査を適切に行っていなかった、というものが多いが、では粗悪品だったのかというとそうでもない。そこでなあなあが進んでいった、というパターンだ。
経理や社員福祉などが外注されてきた歴史はあるが、QAも同じようにしてはどうだろうか。品質検査はそれだけで立派な技能であるし、監査や社外取締役と同じく、独立させた方が馴れ合いが断ち切れてよいのではないか。
これにはもう一つの側面もある。QA会社は当然QAのプロであり、他社のQAも引き受けるわけだから、QAのノウハウが偏らずに溜まるはずだ。企業内QAと違ってコスト管理もしっかりできるから、全体的に見れば品質向上・低価格化・高速度化、何れの方向にも向く。
同じ企業とずっと付き合っていれば馴れ合いも生じるだろうが、これは企業内QA部署でも同じことだ。「QAを低コスト化する設計」という観点も生まれるはずだし、お互いに良いことであろうと思うが、いかがだろう。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
注目の投稿:
超音波モーターの原理によるVR用トレッドミル
VRにおけるリアリティ問題の一つに、その場で動くのではなく移動する場合、つまり歩いたり走ったりすることが挙げられる。実際にはその場にいるので、歩いたかのように足場を調節してやる必要がある。 これを実現する方法として、すり鉢状の滑りやすい足場を作っておく方法と、トレッドミルを使...
人気の投稿:
-
http://techon.nikkeibp.co.jp/real/project/025.html 水と混ぜるだけでできるセラミックスで、圧縮強度、曲げ強度、引っ張り強度、接着強度、耐食性、とあらゆる面で優れているのだそうだ。また、混ぜ物ができるので、その特性をさらに...
-
性善説と性悪説、どちらを取るかと言えば、やや性善説、だろうか。 子供の成長を見ていると分かるのだが、基本的に子供は善だ。だが、同時に自分勝手なところもある。人の持っているものを欲しがり、場合によっては喧嘩してでも奪おうとする。だがこれは「悪」と言えるほどのものではない。 ...
-
CAS冷凍 については何回か書いているのだが、いわゆる冷凍睡眠にこれを使えないだろうか、と考えた。 不治の病を未来の医療に託すとして冷凍睡眠(実際には死んでから凍っているのだが)している人は居るし、火星程度より遠くに行くとなると冷凍睡眠の実用化は必要になるだろう。「20...
-
ハクキンカイロの発熱原理を調べていて、これを防災用(キャンプ用でも良いのだが)の湯沸しに使えないかと考えた。 普通、キャンプではガスコンロを持っていく。だがあれは裸火を使うから、熱効率は悪い。これに対してハクキンカイロの仕掛けは、白金触媒を適切な場所に配することで、極...
-
フリーズドライには、戻したときに食材の食感が変わってしまう欠点があった。代表的には、豆腐が高野豆腐になってしまう。じゃがいもがスカスカになってしまう。葉物野菜はしなしなになってしまう。これらの欠点を、「 CAS冷凍 」によって補うことはできないか、と考えた。つまり、冷凍には...
-
ディーン・ケーメン氏が発明した浄水器「 スリングショット 」の原理は、いわゆる蒸留である。つまり水を沸騰させて水蒸気にした後、冷やして水に戻す。汚水と蒸留水の間で熱交換を行うことで効率を上げている。 日本では、防災用の浄水器としては中空糸膜や逆浸透膜が殆どだ。これと蒸留式には...
-
骨梁とは、骨の内部に存在する網の目ないしはスポンジのような構造のことだ。この構造によって、骨は頑丈なのに軽量でいられる。類似の構造としてはアルミ発泡材があるが、あれはどちらかと言えば消音や軽量化が目的であり、骨のような(建築用語で言うところの)構造材としての用途とは少し違う...
-
http://www.reconstruction.go.jp/topics/m18/04/20180409160607.html 復興庁が出した、東日本大震災における復興支援の報告書だ。 ざっと読んだが、よくある役所の成果報告書という感じで、タイトルからして「事例...
-
前田建設ファンタジー営業部 という有名なサイトがあって、ここでかつて見積もりがされたことがある。このときの結論は、関空に基地を置くロボット救助隊だった。 ロボット救助隊の目的は、災害から36時間以内に瓦礫を素早くどかして生存者を救出するイメージだ。もちろんこれも大事...
-
学校の体育館には、白や緑の様々なラインが引かれている。これはバスケットボール、これはバレーボール、などとややこしいことこの上ない。テニスにしても、シングルスとダブルスの線が両方引かれているのが普通だ。 その都度手で書く、テープで貼る、などの手間は大変だ、というのは分...
0 件のコメント:
コメントを投稿