2019年1月8日火曜日

スマートバス停


https://news.mynavi.jp/article/20181204-735612/

太陽電池により外部電源不要のスマートバス停だそうだ。

時刻表の書き換えの手間が省けるのだそうだが、なにか本末転倒な気がする。時刻表の書き換えなんて何年かに一回しかない。一方でこの製品の寿命を考えると、雨ざらしになることから考えてもせいぜい5年。この間、書き換えは1回か、せいぜい2回ではないか。更に機械であれば故障もするはずだ。保守契約も必要ではないか。どっちが高くつくのか、計算したのだろうか。

写真には、避難場所が表示されている。恐らく動的書き換えが行えるのだろうが、その程度でこのコストが回収できるとも思えない。ここはもう少し知恵を出すべきではないだろうか。つまり、せっかく書き換えができるのだからもっと頻繁に書き換える用途を載せ、費用対効果を出すべきだ。

単純には広告表示が考えられる。しかし時刻表と広告を交互に表示されたら鬱陶しい。端にちょっと表示するのが関の山だろう。上の避難所表示はカネにならないし、既に入っている機能だ。欲しいのは、適当な頻度で変わる情報、バス停でバスを待つ人に役に立つ情報、先頭で待つ人だけでなく、バスが来たときに一瞬見るだけで分かるシンプルな情報、だ。
  1. 運休・遅延情報。バスは電車より恒常的に遅れやすいが、どの程度遅れているかが分かると便利だ。また、その先にある電車の時刻表や遅延情報があると更に嬉しいだろう。
  2. イベント情報。特定のイベントのためだけに遠くから来て初めてそのバスに乗る、そしてその時だけバスが混む、ということはよくあることだ。「XXイベントへはこのバスでOK」という表示がされているだけでも助かる。また、一つのバス停には複数の路線のバスが止まるから、「今来ているバスはXXイベントに行けます(行けません)」と表示されると嬉しい。当然料金も出ていてほしい。
  3. 緊急地震速報などの速報系非常情報。できれば音付きで欲しい。このときは時刻表なんて関係ないから、避難所の情報を全面に出して欲しい。
  4. 時刻表の強調表示。
    1. 土曜で休日とか、年末年始や盆など、「平日・土曜・日曜休日」のどれが適用になっているのか迷うことがある。今日の適用だけを表示されるのもまた困るが、全体表示のどれが有効になっているかを表示されると嬉しい。
    2. 複数の路線のバスが来るので、次に来るバスがどの路線のバスかが分かると嬉しい。ついでに時刻表の時刻表示が点滅してくれると分かりやすい。当然、時計も端表示されていてほしい。
    3. 終バスが通り過ぎた路線の時刻表は薄く表示する。
  5. 今の混雑を配慮した、主要バス停(終点など)への到着予想時刻・遅延時間。
この程度でも表示してくれれば、初めて「スマート」と名乗って宜しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

ダイナミック租税とその指標

今の法律では、税率は一定の計算式で表されるが、そのパラメータは固定である。需要と供給のバランスによって商品の価格を変えるダイナミックプライシングというのがあるが、あれを租税にも適用してはどうかと考えてみた。 納税者の声をベースにして様々な租税や補助金を自動調節して、どこか一箇所...

人気の投稿: