2019年1月28日月曜日

サービス登録の一括管理


マイナポータルの運用が既に始まっていて、そこには「外部サービス連携」があるのだが、正直言ってGoogleのアカウント連携の方が便利だ。行政がやるのだから、もっとしっかり突っ込んで欲しかった。行政であれば民間企業よりはるかに密な連携ができ、使い勝手は大いに向上したはずだ。

どんな使い勝手を期待するか。その基本は、連携の形態を複数用意し、サイトによってその形態を選べるようにする、というものだ。
  1. 単にIDパスワードをマイナポータルに保存するもの。
    1.  パスワードマネージャー相当。入退会含め、マイナポータルは情報の整合性を保証しない。
    2. 導入初期の暫定、海外、及び信頼性が不明のサービスに適用。
  2. 入会退会状況を連携するもの。
    1.  IDパスワードはマイナポータルに保存し、入会退会状況と共にサイトと連動する。入会、退会、パスワード変更は、マイナポータルからもサイトからも可能とする。一度連携すれば、情報は双方が同期する。連携を切っても、直ちに退会とはならない。
    2. 先方からの各種通知をマイナポータルで受けるかどうかは選択できる。
    3. 中小規模の予算が少ないオンラインサービスを想定。
  3. マイナポータルの保持する情報のどれかを指定して、サイトに提供する。
    1. 提供しているマイナポータルの情報を変更したら、その旨とその内容がサイトに通知される。その際、追加で手続きが必要であれば、サイトが認識できるようにする。
    2. 連携を指定していない情報は、マイナポータルとサイトで異なる可能性がある。
    3. インフラ(電気ガス水道通信)、金融系、大手オンラインサービス、中期的には大部分のサービスが主なターゲット。
  4. マイナポータル経由でないとログインできない。
    1. 接続サービスによって決まっている情報は、自動的に連携される。ユーザは個々を指定できない。
    2. 通知は、マイナポータル経由で行われる。これが公式な通知としての効力を持つ。逆に、公的な通知は、必ずマイナポータルにも行わなければならない。
    3. 行政(選挙、住民情報系、公的控除等)、納税、義務教育公立学校等に適用される。
  5. マイナポータルに登録している情報の変更に際して、一般的に必要と思われるサイトを事前登録しておくもの。
    1. 葬儀、引越し、贈答品、LPガス・燃料、レンタカー、私立学校など。
    2. 登録時点では情報連携はせず、事象発生時に通知と情報連携を促す選択画面を出す。
現状のマイナポータルは1.相当だ。上を見ればまだまだ検討の余地がある。ぜひ今後はこの検討を進めてもらいたい。

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