2019年1月26日土曜日

脳波レコメンデーション


先日のテレビで、音楽の好みを分析した上で、その人に合う音楽をAIが自動作曲する、という試みが紹介されていた。

脳波測定装置(光トポ?)のようなものを被って異なる種類の音楽を幾つか聞かせた後、分析・作曲するのだが、最初にヒアリングしていた被験者の好みとは全く異なる音楽が出てきて、更に全員がその曲を気に入ったのだそうだ。これは意外性があり面白かった。

従来のレコメンデーションと何が違うのかというと、結果として人がとった行動ではなく脳波を使った点だろう。つまり、脳波測定用ヘッドギア(番組では無線だった)を被って何となくウィンドショッピングしている、テレビを見ている、勉強しているだけで、自分の好みが分かってしまう、しかも本人が自覚していない意外なものを、ということになる。

この大きな可能性として、職業マッチングや婚活が挙げられるのではないか。高望みしてなかなか相手が見つからない、何となく敬遠しているがやってみると意外と面白い仕事などだ。他にも、新しい食べ物、本、鑑賞(観劇、スポーツ観戦、美術館など)などにも適用できる。これらは何れも「自分の人生を豊かにする」ものだ。

一日中スマホを持っているなら、一日中ヘッドギアを掛けていても良いのかもしれない。それが人生を豊かにするなら、少々の恥ずかしさは十分にカバーできる。

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