2019年4月1日月曜日

全部定額


先日、ラーメン屋が定額食べ放題サービスを開始したというニュースを見た。考えてみると、家は定額、電車の定期券も定額だ。食べ物が定額になったら、と考えてもおかしくない。

例えば定食屋だ。5時以降に限り食べ放題だとして、月に1万円だとする。一食あたり333円だ。じゃあ10日は飲み会とか、別の用があったとすると、それでも500円。これなら加入したいと思うだろう。もちろん最初はドカ食いするかも知れないが、毎日であればそれはあり得ない。せいぜい昼を抜いて多めに食べるとか、夜と夜食と二度食べるとかいう輩が多少出てくる程度で納まるはずだ。

またこうすれば、雨や雪の日でも一定の客数が望めるから、店にとっては食材が無駄にならずに済む。他の店に取られる心配もないので、広告費も安くて済むだろう。その分味に力を注げば、客にも喜ばれる。

もし定食屋では飽きるというのなら、フードコートや食堂街で共通券にしてしまえばよい。あるいは、一人までゲストが呼べて、その人は3割引、というモデルでも面白い。何れにしてもその人は真の固定客となるため、店にとっては大いにリスクが減る上客である。

こうなれば、人によっては自炊を完全に止めてしまうかもしれない。そうすれば冷蔵庫も食器も鍋も不要だし、コンロも台所も不要となる。その分のコストダウンを見込めば、中途半端に自炊するよりも、全部外食の方が安い状態にすることも可能だろう。

同じような原理で、クリーニングやコインランドリーを定額にできれば、人は洗濯機を捨ててしまうかもしれない。もっと極端に、修理・クリーニング込みの服のリースにしてしまうという考えもある。こうなれば人は余計な服を持たなくなり、大きな収納スペースは不要になる。これも人の生活コストを下げることに繋がる。

ある程度大きな団地でこれを実験してみると面白い。需要供給の調整が難しいが、ここにはAIに活躍してもらおう。このモデルが成功すれば、更なる効率化した社会が実現することが期待できる。

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