2019年4月19日金曜日

超スマートVRゴーグル


メガネやコンタクトレンズをつけずともピントが合い、今のものよりずっと小さく軽くスマートで、立体感が出せ、視線追跡もしなくてよい、というVRゴーグルがあるとしたら、どうだろう。高精度の3Dプリンタと、今流行の曲がるディスプレイを組み合わせると、それができるかもしれない。

まず、水泳のゴーグルのように、片目づつを個別に覆う空間を作る。目の周囲は半球状のカップとして、5mm程度の厚みの遮光板で完全に覆う。そしてこの遮光板には、目の中心から放射状になるように、細い穴を無数に開ける。実際には、遮光性の材質と透明な材質と使い、3Dプリンタで作る。

半球カップの外側には、カップのサイズに合わせたディスプレイを設置する。半球の外側に出た「穴」と、ディスプレイのドットが対応するように、更に3Dプリンタで隙間を埋める。もちろん、遮光性の物質と透明な物質を使って誘導することになる。

こうすることにより、カップの内側にある「穴」の一つ一つには、ディスプレイのドットが対応するようになる。またその穴は方向性があるので、レーザー投影と同じ効果があり、目が悪くともボケずに網膜に達することができる。

また、この「穴」の作り方の工夫により、中心視野を高解像度に、周辺視野を低解像度にすることが、簡単にできる。ディスプレイが単一解像度であっても、「穴」からの誘導経路や穴の大きさを変えれば良いからだ。これは特殊なディスプレイを作らずに済むので、経済的だ。

結果、このゴーグルは、従来のVRゴーグルより原理的に簡単で、消費電力も小さく軽く、価格も安くできる。また、視野角も広く、位置調整も簡単で、メガネもコンタクトも要らない。

今のところ懸念となるのは解像度と明るさだ。が、詳細設計をしてみる価値はあると思う。

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