2019年4月14日日曜日

標準監視カメラ


別項「監視カメラビジネス」の中で、汎用の標準監視カメラを考えてみた。

主な用途は防犯だが、他と異なるのは、その画像を用途や相手を選んで「売る」ことができる点だ。また、設置を極限まで簡単にするために、単純なカメラではなく、スマホに匹敵する計算機を内蔵している。

その特徴は、スマホと連動した設定だろう。その機器のIDはクラウドに既に登録されており、添付されている登録者カードに基づいてクラウドにログインすることで設定が変更できる。

まず、機器の通信料プランと支払の設定。そして接続を許可するクラウドサービスの選択である。機器には既にeSIMが内蔵されており、プランが設定されると即使えるようになる。また、クラウドサービスの一つには、自分向けの監視カメラサービスがデフォルトで入っている。

この監視カメラサービスは通常のそれと変わらず、画像解析で異常を検知した時に通報すると共に、クラウドにその画像を保存するものだ。これもプランにより、三日で捨てるものから永久保管まで色々選べる。通知をきっかけにした通報も選べる。

それ以外のサービスは、例えば気象庁の気象情報解析とか警察の逃走者追跡などで、一定の審査基準によりプライバシーや用途の公益性が認められたものが並んでいる。モノによっては報酬が得られるので、基本的には全部OKにしておけばよい。例外は個人の室内などで、これは防犯以外はオフにしておくべきだろう。

画像は直接そのサービスに届けられるのではなく、クラウドサービスにまず送られ、そこから各サービスに転送される。もちろんカメラとクラウドサービス間の通信は暗号化される。

基本的には電源さえあればどこでも設置できる。電源も、USBの5Vとしておけば汎用性があるだろう。ただ、防水コネクタである必要がある。

さて、ここまで書いてみると、従来の防犯カメラとの差は紙一重であることが分かる。明日にでもこのサービスを発表する業者が出てきても、驚くことはない。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

砂の船

  免震構造については過去いくつか提案しているが、これの新しい版である。 以前、難燃性の油の上に浮かべた船の構造を提案したことがある。あれの砂版である。つまり、砂のプールを作っておいて、その上に浮かべるというものだ。砂が抵抗となって振動を軽減する。 ただし、油や水と違って砂の...

人気の投稿: