2016年12月2日金曜日

監視カメラ社会


監視カメラは、今後増えていくことはあっても減ることはないだろう。カメラのコストはどんどん下がっており、店舗でなくとも気軽に個人でも設置できるようになった。お互いが繋がっているわけではないが、ネットで繋がるサービス(SpotCamNest Camなど)も出てきているから、連携をしようと思えばできる環境になってきている。

となれば、カメラ連携で何か新しいことができないか、と考えるのは普通だ。容疑者・不審者追尾のようなことは警察でも考えるだろうが、民間がもっと便利を実感するようなサービスはないだろうか。

タクシーのワイパーを検知して局地的な降雨を知る、という実験が既にあるが、監視カメラでも同様なことができると思う。地震の検知も同様に可能だろう。カメラの種類によっては赤外線検知もできるから、温度も計測できるかもしれない。風速も風向も可能になるだろう。

これがそのまま使えないにしても、ビッグデータとしてAIにぶち込む基礎データとして使えれば、局所天気予報が正確に行えたり、竜巻を検知できたり、ということができるかもしれない。

だが、これでもまだモチベーションとしては弱い。自分が考えるのは、近所のちょっとした軽犯罪の抑止だ。例えば、犬のうんこを処理しないで行ってしまう、ゴミやタバコの吸殻をポイ捨てする、不法投棄をする、禁止の公園で野球をする、子供が近道をしようと他人の家をすり抜ける、泥棒らしき人が下見をしている、ペット禁止のマンションでペットを飼っている、落書きをしている、などを見つけるのに使う。

また、気にはなるがちゃんと調べようとは思わない程度の、身の回りの因果関係が分かると嬉しい。例えば雨の間隔と庭の芝の育成具合とか、気温の上昇と共に蚊が発生する度合いや生息場所の推測、個人にカスタマイズした体感温度に基づく服装の提案、細かい交通情報により少しでも遅く家を出る、 天気や食べたものと体調(頭痛や下痢など)の因果関係を調べる、などだ。

一般的な意味で言う監視カメラとは異なり、カメラが日常に溢れることであらゆることを記録し、殆どはそのまま捨てられるが、個人が目的を設定することにより解析をして答を出す。逆に、その時に備えて無目的にカメラを設置する。そんな時代が来るのかもしれない。
 
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