2016年12月5日月曜日

宅配のコンビニ化


運輸業者がバスや電車で人荷物混成での輸送を実証実験したり、レストランの食事の宅配をしたり、というニュースが相次いでいる。この究極の形態とは何だろう。

従来の概念で言う「荷物」とは、イコール段ボール箱だったわけだが、これが崩れている。ピザや食事、冷凍冷蔵品といった少々運びにくいものに関しても、バイクに載る程度の装置は開発されているから、それごと運べばよい。

他、クリーニングやネットスーパーも近年は宅配に対応している。考えてみれば、タクシーやUber(の民間人)を使ってもよいわけだ。バイク便、自転車便、シニア便(シニアは多くの都市で電車賃の割引や免除があるので安く届けられる:実際に海外ではサービスがある)なども、荷物の扱いさえ標準化すれば、後は手段と切り離せる。

運送手段を提供する複数の業者(個人バイト含む)があり、各々に可能な輸送品が設定されている。一方でリクエストする側は何(種類)を何処にどの程度の速さで運びたいかをシステムに入力する。ここでマッチングが行われ、適切な業者が選ばれて指示が出る。安く遅く頑丈な荷造り(旧来の宅配)であれば宅配業者が選ばれやすく、一方で速く扱いが難しい荷(食事など)では近くに居ることが重要になる。

もちろん各々の業者は自社システムで受付をしているだろうが、こういった横断的検索業者が一定の幅を利かせるような未来は考えられる。場合によっては複数の荷物を同時に受け付けるようなことも可能だ。混沌とした状態にはなるが、より速く、より安く、より簡単になることは大いに期待できる。
 
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