2016年12月9日金曜日

自動運転考


自動運転が何時まで経っても普及しない、ということは考えにくいだろう。何時かはともかく、自動運転が主流になる日は来るはずだ。そうなった未来に考えられることが幾つかある。

まず第一に、信号が無くなることだ。料金所も無くなる。走る車が全部自動運転車なら、お互いがどう動くかは予想がつく。ある程度空いている地域や時間帯では、信号に律儀に従うことでかえって遅くなってしまう。大渋滞になるようなところであれば事情は別だが、そもそも渋滞を回避するように動くだろうし、自然渋滞の原因である加減速の繰り返しは避けられる。

お互いが協調して縦断車に道を譲ったり、歩行者が居れば従来のような信号待ちもあるだろうが、実際には歩道側にしか必要ない、となるだろう。

他にも、高速だろうが駐車場の出入口だろうが、入ってはいけないところには入らないし、入るのにカネが必要な場合は自動でちゃんと支払うので、止まる必要がない。止まらない車を止めるためのバーも、やはり必要ない。

第二が、道路が狭くなることだ。駐車場も狭くなるだろう。これは、運転技術が均質化することでゆとりが必要なくなることに拠る。だから車と車の間隔は、前後だけでなく左右についても詰めることができる。もし二車線以上あれば三車線に変更できるところも増えるだろう。駐車場にしても、人が乗っていなくても自動で動かしてくれるから、従来より狭くてよい。

自分の車を持つ楽しみは減るので、共用や(自動)タクシーの利用が増えるだろう。また、全体として効率よく自動車を使えるようになるから、自動車の数はむしろ減るかもしれない。

また、一人乗り、二人乗りの車の比率が増えるだろう。駐車場の心配をしなくてよくなる、免許が不要、運転しなくてよいとなれば、子供や高齢者でも使えるし、家の位置を忘れたり覚えていなくても(徘徊など)これに乗って「自宅まで」と言えば自宅に帰してくれる。

ただ、満員電車がなくなるかと言えば難しいだろう。キャパシティが違いすぎる。サラリーマンとしてはここが悲しいところだ。
 

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