2016年12月10日土曜日

大統領のスピーチ



Bluetooth by Theogeo via Attribution Engine. Licensed under CC BY.

最近、クラウドファンディングなどで大量に出てきているのが、耳に捻じ込む小さい無線イヤホンだ。従来は耳からはみ出るところ、耳穴内に何とか納まる、しかも両耳に入ってステレオで聴けたりする。マイク機能もある。


少し前から、歌手がコンサートをするのにこの手のイヤホンを使っていたが、こちらは耳穴を全て覆って大音量の騒々しさから歌手を守り、正しく唄うためのものだ。恐らくは一人ひとりの耳穴の型を取ってがっちり外れないように作り、首の後ろ当たりから有線で送受信機と繋がっていたはずだ。

これに対して最近のものは耳穴のものだけで動く。髪がちょっと多ければ誰にも気付かれないほどだ。これを使って色々なことができそうだ。普通に音楽を聴くのも良いが、そうでない使い方を少し考えてみる。
  • 舞台で使えば台詞忘れへの対応ができる。
  • 耳型を取って密閉型にすれば、ノイズキャンセリングの効果があるだろう。
    • 更に、自分が必要な音だけを追加することができる。パーソナライズド広告、危険の接近音、雨の音を強調する、など。
    • 外国人と話すときにリアルタイム翻訳する。(相手の生の声を消して)
    • 嫌な奴の話を聞かなければならないときに、声を置換して鳥のさえずりにする。
  • スポーツで、監督の指示や仲間の声を確実に聴く。これは多少がっちりしたタイプの方が良いか。
  • スピーチ原稿を読むために使っていたプロンプターは不要になる。バックグラウンドで誰かが代わりに読み上げてもよいし、音声合成でやってもよい。
今度の米国大統領候補は髪が長いが、もしかしたら使っているのかもしれない。

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