2016年12月1日木曜日

VR強化テレワーク


マイクロソフトは大手でも比較的テレワークに熱心な方だと思う。過去に何回もニュースに出ているし、その方法も進化させているようだ。但し、そこで使われているのは勿論Lync (Skype for Business)を中心とするマイクロソフト製品である(当たり前だが)。

正直言って、Lyncは使い辛い。では他のソフトにもっと使いやすいのがあるのかと言えば、そうとも言えない。要は使いたいと思うツールが見当たらないのが現状で、ここが解決しないと広い普及は見込めないだろう。ではどんなものが必要か、少し解説してみる。

まず、作業用のPCと打ち合わせ用の機器を分離する。分離しなくてもよいが、それは出張や出先などの緊急時に限る。具体的には、10インチ程度以上のタブレットを一つ、テレワーク用に支給してもらう。

次に、デフォルトの画面はVR空間とする。そのVR空間は、普通に机を寄せた島に人が並んでいる、現実を模した空間にしておく。自分もその島の一つに座るわけだ。

在席離席は、自画像を顔認識して判断する。顔認識カメラは原則として常時オンにしておく。音声は都度オンでも構わない。会話したいときは、画面に映ったその人にタッチするとコールが起こる。隣の人との会話程度ならこれで済む。

タブレットに映るのは顔だけでもよい。画像認識で顔だけ抜き出して背景を消すことは可能だろう。事務室では事務室の、会議室では会議室の背景を映すようにする。また他の人との会話中も色を変える。画面には常にその人のライブ映像が映っている。今のLyncでは顔写真しか見えないが、ライブ映像が見えている状態にした方が声を掛けやすい。これだけでも直ぐに取り入れて欲しいと思う。

自分の島は常に画面に現れていて、遠くの島の人に声を掛けたいときは、フロアを歩き回る感覚で行う。これは現実のオフィスと合っているのが望ましい。これもタッチやドラッグ操作だけで行えるようにする。

数人で行う打ち合わせは仮想会議室で行う。これは普通にPCからOutlookで予約しておいて、時間になったらタブレットにコールが掛かり、承認ボタンをタッチすれば会議室に入る。そこは会議室にアバターが並ぶイメージで、従来のTV会議のような画面分割ではない。

同時にPCのデスクトップには会議室の資料フォルダが現れる。デフォルトでホワイトボードと議事録の雛形があり、参加者がここに資料をドロップすると自動的にコピーされ、参加者各位が開いて見られる。つまり、タブレットには資料は表示されず、参加者が見えるだけである。

在席非承認、前の会議が長引いている、欠席、離席は全て自動で分かるので、改めて呼び出す必要はない。またホワイトボードと資料は、個々の書き込み含めて自動的に保存される。人によっては音声のみの参加やチャット参加ができる。

同じ仕組みを他社にも広げることができる。VR空間と資料の閲覧に関して制限を付けるだけでよいので、頻繁に会議をす間柄ならタブレットとPCを貸与するだけでよい。

どうだろう。タッチ操作と画面が一つ増えるだけで難しい操作がかなり減らせる。これなら文系でも充分使いこなせるのではないか。

渋滞や満員電車は解消し、交通費は節約され移動時間も減り、子育てや介護をしながらでも働ける。その効果は絶大だ。通勤に往復1、2時間掛けている人などざらにいる。会社としても一人当たり年間10万円以上は節約できるし、個人としてはその2時間を有効に使える。タブレットやシステムの維持費などは直ぐに回収できるはずだ。


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