2016年12月3日土曜日

顔ダニとタオルの交換頻度


あっという間に流行り、またあっという間に廃れてしまった感のある顔ダニ。写真で見ると気持ち悪いが、必ずしも悪役ではないことがいち早く広まったために沈静化したものと考える。体にも常在菌があって、取り過ぎるとかえって体に悪い、という常識は、既に充分に広まったものと思う。

テレビでときどき、風呂のタオルを何日で交換するか、という企画があり、大体毎日交換する人とそうでない人が「汚い」「汚くない」の論争を繰り広げた結果、医者が出てきて「なるべく毎日」で納める、という構図になっているのだが、その中で見たことがないのが、「じゃあその根拠は何なのか」だ。

無菌室にいるわけではないのだから、雑菌がゼロのタオルなどあり得ない。洗った直後であっても、だ。そして日を増すとそれが増える、これも当然だ。それどころか、家族で共用することだってあるじゃあないか。一人ひとり変えなくてよいのか。だから根拠が必要なのだ。じゃあどこからがマズいのか。

常識的に考えると、まず臭ってくるところが第一。次に、風呂に入る前より体が汚れてしまうところが第二、更には健康被害が考えられるところ、と続くのだろう。元々タオルの目的は、風呂から上がった直後に体に付いた水分を吸収することだから、この機能が失われるわけではない。

第二と第三では、第三が後であろうことは疑いない。第一と第二のどちらが先かは、にわかには分からない。そして、体には菌だけでなく泥ホコリ垢といった汚れがあるから、菌だけを以って第二を判断するわけにはいかない。つまり、菌が増えても垢が落ちれば体には問題ない、ということだってあり得るわけだ。

食べ物の賞味期限にしても、昔は匂って判断していたものだ。今では一部にそれだけでは不足であることが分かっているけれども、それはちゃんと調べたからだ。風呂のタオルにしてもシャンプーの頻度にしても、そういった根拠のある数字が世に広まっていないことは嘆かわしいことではないか。洗剤会社の陰謀だ、とまでは言わないが、今の時代、調べることはそんなに難しいことではないはずだ。


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