2019年2月28日木曜日

VRによる認知行動療法


https://www.moguravr.com/vr-ar-medical/

オピオイドとは、要するに麻薬だ。もちろんこの場合は鎮痛用の医療用麻薬のことだが、使い方によっては依存症になってしまう。この代替治療にVRが効くのだという。

VRは、見た目の世界を幾らでも自由にコントロールできる。そのリアリティが高いことから、VR酔いなどの単純なもの含め、様々な学習や体験の効果が高いことが知られている。
もし麻薬依存対策に効果があるのなら、その他のあらゆる依存症への治療に期待ができるのではないか。例えば拒食症や潔癖症、スマホ依存症などだ。

この方向性として一つ考えられるのは、認知行動療法の(半)自動化である。体験・行動する部分をVRで表示し、認知への補助も行い、その確認ができたら次に進む、その間の時間や体の動きを計測して補完する、などだ。

VRで行えばどんな行動だって即座に危険なく行えるし、回復の程度に合わせてきめ細かい調節もできるから、大いに役立つのではないか。これは研究のし甲斐がある分野だと思うのだが、どうだろう。

2019年2月27日水曜日

バーコード年賀状


年賀状のお年玉当選確認のソフトは幾つかあるが、その中でもOCRによるものがある。これは面白い。だがどうやら精度はいまいちのようだ。

考えてみると、宝くじの当選確認は、今では全部機械で行われている。機械の詳細は不明だが、OCR専用の文字が左下にあるから、これを読んでいるのだろう。

だから、番号はOCR用の文字にするか、バーコードを入れておいてはどうかと思うのだ。
上のソフトがそれを認識すれば、スマホをかざすだけであっというまに当選が分かり、しかも間違わない。これだけで全国の人の確認の手間が大いに省けるのだ。国民全体の省力化。ぜひ検討していただきたい。

2019年2月26日火曜日

アクシデント対応月額ゼロSIM


先日、翻訳機にSIMが入っているという新しい使い方を目にした。これは面白いと思った。

今でも、月数百円のSIMは存在している。しかしこれは使い続ける前提であり、数百円と言えども支払い続けることは変わらない。例えば避難用具に携帯電話を入れておきたいと思っても、いつ使うか分からないものに数百円たりとも払い続けるのは抵抗があるし、ひとつならともかく二つ三つとなれば負担も大きい。

上の翻訳機は、使った時間だけ課金されるようになっているらしい。プリペイド+月額ゼロ、というSIMさえあれば、様々な応用が巻き起こるのになあ、と思う。

上の翻訳機や、避難用具用携帯電話なんてものはその典型だが、他にも多く考えられる。子供の誘拐や車の盗難に備えたGPS発信機なんてのはそうだし、忘れ物タグも同様だ。飛行機の荷物や、宅配の荷物なんてのもそうだろう。アクシデントの時だけ作動させるものは、みんな需要がある。

このアクシデントは、毎月発生するものでも構わない。その人にとって滅多にないことであれば良い。また、基本的にデータ通信だけでよい。音声が必要ならIP電話にすればよい。音声品質なんてそんなに問われないはずだ。

LPWAがそうなんじゃないの、という考えもありそうだが、それならそれでも良いのだ。しかしLPWAだって今は月額ではないか。料金体系の変更だけでよいのだから、ぜひ考えて欲しいものだ。

2019年2月25日月曜日

ビデオチャット通関


あんまり考えたくないことではあるのだが、今まで人の出入りに関する「通関」という制度が空港や港で行われていたのと同様なことが、ビデオチャットにも適用される恐れが出てきたのではないか、と考えている。

ビデオチャットと一口で言ったが、これには様々なバリエーションがあって、その最大のものはテレイグジスタンス、すなわちロボットを操作して遠隔地で自分があたかも行動しているように振舞うことだ。そのロボットが人間そっくりで、顔もその人物の顔が投影されていたとしたら、通関を通らなくても事実上は他国に行けることになる。

人をその国に入れない理由は、犯罪、テロ、スパイなどの恐れだろう。単なるテレビ電話では無理でも、テレイグジスタンスならそれができる。もちろん今は稚拙なロボットしかないが、ロボットが高度になれば、アナログ的にその危険は高まる。

そしてこの「アナログ的な危険」すなわちレベルに応じた危険は、場合によってはテレビ会議でも実現できるだろうし、アバター会議でもできるかも知れない。どのレベルでどんな危険があるかは検証されていないし、時代によってもできることは広がっていくはずだ。

そうなればもう、それらを何らかの方法で管理するしかないのだ。国を超えて通信するには、相手国の大使館に併設したビデオチャット会場に行って許可ビザを発行してもらって通信監視の下で話すしかない、あるいは政府謹製ファイアウォール経由でないとできない、などの規制が、起きないとは限らないのではないか。

2019年2月24日日曜日

組み立て工場コンテナ


世の中に大規模な物流が発生する大きな理由は、完成品を運ぼうとするからではないか。部品と組み立てレシピを配送するだけなら、物流はもっと簡単になるのではないか。そう考えてみた。

例えば、世の中の家具が全てIKEA方式になり、組み立てロボット工場が各地にあればどうだろうか。更には材料は現地で、CADで切り出し、塗装までがレシピとして流通すれば。

この結果得られるのは、輸送コストが大きく減ること。また、無駄に作るもの(見込み生産)が減り、そのコストも低減できる。カスタム生産も容易になる。これも見込み生産の減少に貢献する他、品切れもしにくくなる。

服や靴もそうだ。気に入るデザインがあっても足に、体に合わなくて悔しい思いをする、欲しい色がなくて別の色で我慢する、売り切れに落胆することがなくなる。(その代わりバーゲンや福袋の楽しみは減るだろうが)

今の生産方式がこうなっていない理由は、人だ。モノの輸送費は、もう大したことがないというレベルになってきているが、生産にはどうしても人が大量に必要になる。それも、モノによってそのスキルは異なり、高度なものも求められる。優秀な人材が安く手に入るよう、企業は世界中を探し回るわけだ。

だが、今後AIが進歩してロボットの制御が自在にできるようになれば、複雑な組み立てが自動で、同じ品質で、低コストでできるようになる可能性は高い。更にオンデマンドに近い生産ができれば、材料の無駄、作り過ぎ、不足による機会損失を避けられ、原価は大きく削減できる。

このためには、現地の人間に必要なスキルを最小化することだ。生産計画、調達、配送まで全てをロボットが行うものとして、現地の人間は基本的に監視、トラブル対応だけにする。これも全世界共通で教育できる。世界中どこに派遣しても同じ仕事ができるし、それこそVRで遠隔教育することもできるだろう。

その代わり、工場のコストは並みの工場よりずっと高くなる。そのほとんどは設備費で、後は電気代だ。生産量当たりの減価償却費は、通常で作る場合の何倍も高くなる。ただそれは従来の人件費を含んでいることには注意が必要だ。

また、工場の設計は皆同じでよい。もしそれなりに小さければ、海運コンテナにしつらえてしまえば、工場を工場で生産できる。設置も撤去も簡単なので、流行に合わせて数を増減させたり、撤退することも簡単だ。海外進出も難しくない。バージョンアップも、新しいのを送り込んで古いのを回収することでできる。従来の固定費の概念を大きく覆すものだ。

ここでの懸念は、まず工場自身のスペックだ。製品自体はどんどん新しくしていかなければならないが、その新しい設計にロボットが耐えられなければならない。このためには柔軟なロボットが必要だ。

次の懸念は、現地で調達できる原材料の品質である。受け入れ検査をロボットでやり、ダメなら弾くというような仕掛けが必要だが、この分野はまだ殆ど研究されていないように思う。

後は高度な設計技術であるが、ま、これは企業自体の魅力と言えよう。

2019年2月23日土曜日

コンテナドローンとキャリアロボット


以前、「常用~流用型災害対応コンテナ」というのを考えたのだが、あの時は海運コンテナをベースに考えていた。想定していたのは大規模災害だったし、運搬も船とトラックのみ考え、空輸は考えていなかった。

その後、これをドローンで運べたら、と思って少し調べてみたのだが、明らかに無理だということが分かった。現状で最大級のドローンが持ち上げられるのはせいぜい500kg程度、これに対して海運コンテナは20トンはある。航空貨物コンテナでも2トンはあるそうだ。

上述のコンテナには居住スペースがあり、あまり軽いものは作れない。サイズも必要だ。ということで、ドローンを前提とした場合はこの方法では無理だということが分かった。
海運コンテナ系がダメだというわけではないのだが、ドローンで運べるサイズであれば、災害に限らずもっと気軽に使えるのではないかと思った。例えば山小屋への運搬なんてどうだろう。尾道のような山がち且つ車が入れないようなところでも役立ちそうだ。日常の生活物資なら頻繁に運ぶから、ドローンは役に立つ。

そこで考えてみる。先の500kgドローン類似の重量として、ロールボックスパレットを単位とするのがよい。これなら既存の規格なので、すんなり受け入れられるだろう。

代表例としてJITBOXがある。これは110×110×200cm、600kgだ。既存の航空貨物コンテナとは合わないが、後述する機構があれば問題ない。

JITBOXはもちろん吊り下げを考慮していないので、新たに規格を作る。このサイズ内で、且つ吊り下げ用金具を上部に持つように作る。さらにもう一つ、下部にも同様に固定用金具を付ける。金具の下には後述するキャリアロボットが入るが、これを含めて高さを設定する。

キャリアロボットとは、荷台を水平に保ちながら、段差20cm程度を、つまり階段を上り下りできる搬送ロボットである。多脚でもキャタピラでも良い。これは、後述のトラック輸送時には引っ込んで高さを節約する。前述の高さは、この引っ込んだ状態で満たせばよい。

尾道の坂ならキャリアロボットだけで十分だが、山小屋や災害現場ならドローンが必要だろう。現地ではまたキャリアロボットが活躍する。階段を上ったり、用が済んだら移動したりできる。

こういったものを規格化しておくと、例えば家の側面に幾つか専用のハッチを用意しておいて、荷物の授受専用とか、上水やLPガスボンベの供給、ゴミ捨てなどに使える。ラストワンマイルだけでなく、人手を一切使わない完全自動化だ。

JITBOXにしておけば、全行程をドローンで運ぶ必要はなく、途中はJITBOX網(トラック)でよい。そうすれば、相手が多少遠くにいてもビジネスが成立する。例えばこの片方を市場にしておけば、レストランは生鮮品を迅速に入荷できるとか、僻地の郵便局が活用するとか、ケータリングに使うとか、色々用途は見えてくるはずだ。

このキャリアロボットとトラック網が有機的結合をすると、同じトラックで同じ市場から別のスーパーに各々配達ができたり、クリーニングの集荷と新聞の配送が相乗りしたりと、輸送の効率化ができそうである。これは道路混雑を緩和し、トラック運転手の負担を減らし、人は外に出なくて良くなる。

こういった「汎用自動搬送サービス」を、ヤマト辺りが始めてくれると、世の中は凄く変わるような気がする。

2019年2月22日金曜日

逆有料アプリ


スマホの無料ソフトの多くは、広告でその対価を得ている。しかし、この損益分岐点が無料にあるとは限らない。逆有料、即ち使えば使うほどおカネが貰える、というモデルだってあり得る。これなら無料アプリよりもはるかに普及するはずだ。

やり方は簡単で、そのアプリによって得た広告費の何%かを還元する、というだけだ。そのための設備は必要だが、もらった分から分配するだけなら損をすることはない。ユーザはカネ目当てで無駄な立ち上げをするかもしれないが、原理的に損をしないなら、その対策に血道を上げる必要はない。そのために広告単価が下がるとしても、だ。

この方式の大きな利点は、魅力的なソフトにする必要がない、つまり開発にカネを掛ける必要がないところだ。儲かること自体が使用動機になるからだ。それでも役に立たないソフトは考え物だとは思うが、普段使うような機能であれば、二つ並んでいたら逆有料ソフトを使うだろう。これは逆に、ソフトウェアの開発コスト低減になり、損益分岐点を低く抑える効果がある。

これは結構画期的だ。特許を取っても良いくらいだが、今ここで無償で公開する。

2019年2月21日木曜日

あれ、お願い


スマホにAIチップが入ることが増えてきている。それにより、従来は遠隔サーバで行っていたAIによる各種認識が、ローカルでできるようになってきた。例えば顔認識、音声認識だ。これで音声アシスタントやロック解除が素早く、正確にできるようになってきた。

スマホに入るのならPCにだって入るだろうし、そのうちIoTにも入ってきておかしくない。あらゆるレベルでAIチップが埋め込まれることは、何を生み出すのだろう。

AIチップがローカルに入ることで得られるメリットは、
  1. 処理のスピードが速くなることが期待される
  2. ネットに余計なデータを出さないため、セキュリティが高い
  3. 同じ理由により、トラフィックが少なくて済む
  4. その機器に即したデータでのみ学習するため、精度向上が期待される(馴染みの客の顔は良く覚えているが、時の人には疎い)
といったところだろう。

考えられる第一のことは、今までは明確であるべきだった機械への指示が、多少あいまいさが許されるようになるだろう、ということ。例えばスイッチやキーボードなどだ。

例えば、キーボードの打ち間違いだ。どのキーを打ち間違えるかは、人によって癖がある。物理キーボードとタッチパネルではそれが違ったりする。打ち間違え、訂正する様を見ていれば、それを見越した予測変換が可能になるのではないか。

音声認識の精度向上は勿論だが、その指示キーワードにも学習が可能になる。例えば、指示が分からないと何回も聞きなおしてから実行した経験があれば、次は最初の指示キーワードと最後の実行に関連性が付けられる。

更には、キーワードですらなく、その時の状況や声、顔の向きなどの微妙な差で、指示を聞き分けるようになる。

これ、何か聞いた気がする、と思って考えてみると、「阿吽の呼吸」だ。長年連れ添った夫婦なら、「あれ、お願い」で言いたいことが分かる。最初には分からなくても、極端な話手の振り方で分かる。同じ「あれ」でも、たくさんの意思伝達が可能だ。

スマホや音声アシスタントは、現在ではマジックワードで起動することになっているが、そのうち学習によって呼ばれているかどうかをより厳密に判断し、内容も曖昧なまま伝えられる、ということが起こるのではないだろうか。

こうなるともう、人間よりも都合の良い存在になる。人はますます語彙が減っていき、AIは賢くなる、そんな時代も想像できる。なんだか良いことなのか悪いことなのか分からなくなってきた。

2019年2月20日水曜日

こども貧困認定


「こども食堂」なるものが、全国に数千箇所存在しているらしい。数百円で子供が食事をでき、遊び場所などにもなっている。多くの場合はボランティアで、自治体の補助がある場合もあるが、基本的には持ち出しなのだそうだ。

いわゆる子供の貧困に民間が自主的に対応したというのがこの実態であって、行政が正しく機能していないことの象徴でもある。良い意味で、ボランティアベースのこども食堂が無くなるべき、つまりこれは行政ベースで行うか、必要なくなるほど貧困を撲滅すべきである。

本来これは生活保護で賄うべきだが、親権者がこれを使い込んでしまえば子供に行き渡らない、と考えるなら、こども食堂の発想は検討に値する。そして行政でやるのであれば、一応は子供の「貧困認定」が必要だろう。それも親の関与なく、子供が自分で、簡単に、頻繁に、認定を得られる必要がある。これが公的なものなら、こども食堂に限らず他にも応用が利きそうだ。

例えば、24時間で3回有効な無料食事権が発行され、ファストフードやファミレス他認定レストランで使える、ネットカフェで何時間無料で過ごせる、コインランドリーやコインシャワーが何回無料で使える、もちろんこども食堂でも使えるようにする、学食も無料、授業料や教材費も免除、などだ。

現金支給でなく利用権なら意図通りに使ってくれるだろうし、顔写真入りマイナンバーカードで認証すれば、不正利用もできまい。

肝心の認定方法だが、血液検査による栄養不足認定が良いと思う。これなら、役所などに検査機械と検査チップを置いておくだけで、簡単に認定できる。

上手く機能するようなら、大人に展開するのも良いかもしれない。生活保護を良しとしないホームレスでも、無料(ないしは安価)食事権であれば受け入れる人も多いはずだ。

2019年2月19日火曜日

企業信用度スコア


クレジットカードの信用情報とか、中国の信用スコアとか、一般大衆にスコアを付けるのは十分に普及しているが、では不祥事を起こした企業がぬくぬくとしていたり、嘘八百の政治家がそのまま生き永らえるのはどうなのかなあ、と思う。この信用スコアは、企業にも付けるべきだし、企業と公人に関しては公開すべきだと思う。

これは、経済的なスコア、例えば投資格付けなどとは別に付けるべきだ。なぜなら、ブラック企業なら製品を安く提供できるが、それはブラックなので人件費を節約できるからである。政治家にしても、結果を出すことと騙すことは別問題だ。

この運用としては、民間の信用度調査会社が行うのが良い。もちろん自分の信用度も出す。評価方式は最終的にはブラックボックスでよいが、概要は示すべきだ。その中には当然、SNSでの評判など一般人の感情が入るべきである。

個人に信用度を付けて売る会社がいる以上、名誉毀損など法に訴える会社はいないと思うがどうだろう。意外と需要があるかもしれない。

2019年2月18日月曜日

リカバリ専用PC


PCのバックアップは、未だに個人ではないがしろにされていることの一つではないだろうかと思う。Windows、Linux系ではその手順は複雑であり、それがまた億劫にされる原因となっている。また、Macでは手順そのものは簡単だが、その回復には大量のデータ移動が必要であり、特に出先ではパケ代が心配になる。

ここで考えるのは、スマートフォンサイズで常に持ち歩ける、ディスプレイがないか小さい、ストレージ中心のPCである。当然バッテリで動き、普段は予備バッテリとしても使用できるようにする。PCとはBluetooth LEないしはWiFiで繋がるようにしておく。

この上で動いているのは、PCのバックアッププログラムだ。定期的に、あるいはユーザの設定で、勝手にバックアップを行う。このバックアップは基本的にデータとレジストリやプロファイルなどの設定情報で、HDDのベタコピーではない。

PCが故障した時のリカバリ対象となる他、PCを一時的にVDIモードにして、PCそのものとしても使用できるようにする、というのがミソだ。この「PCそのもの」は、当然バックアップを基にしたオリジナルのコピーである。

オリジナルのPCをデュアルブートにしておいて、Chrome OS等を片方に入れておけば、さほど混乱せずにそうすることが可能になるはずだ。

バックアップをベタコピーにしなかったのは、どうしようもないときは出先でPCを買って、そこにリカバリする可能性を配慮してのことだ。こちらのPCを基礎としておけば、PCを買い換えてもアプリはそのまま使えるようになるから問題ない。

また、持ち歩けるようにしておけば、クラウドにはバックアップがあるのにパケ死で身動きが取れない、ということもない。

普段は自宅の隅にでも置いておけばよい。クラウドも否定せず、WiFiのあるところではクラウドにもバックアップをしておけばよい。その連携、手順の簡単さこそが、新しく作るべきモノだ。

2019年2月17日日曜日

最後に完成するデリバリー


ファストフードの配達を頼むとき、例えばピザーラにするかピザハットにするかをどう決めるかと言えば、大きなファクターになるのはメニューだろう。好きな具材が乗っている、好きなバンズ、大きさ、など等。他にも色々あるだろうが、それがピザであれカレーであれ、まずはメニューを見るのが普通だ。

ここには大きな無意識の前提がある。それは、「完成された食事が宅配される」という、ごく当たり前のことなのだが、それが崩れたとしたらどうだろう。

例えばステーキを頼んだとして、メインの肉はA店、付け合せはB店、パンはC店、スープはD店、ドリンクはE店、と頼むことは考えられない。面倒だし、配達の時間はずれるし、支払いも大変だ。しかしそれが全て適うならどうか。

これはピザでも同じだ。バジルはどけて欲しい、くらいなら対応できても、あそこのピザはコショウが多過ぎるとか、ここのピザのトマトソースの匂いがダメ、などという理由で、他の具は気に入っているのにその店を避ける、という事態は、普通にあるのではないか。

もし複数の店舗が自分の得意で作ったものを持ち回りで完成させられるとしたらどうだろう。それも店舗、注文側、何れの負担も無しに、だ。

この解決策の主役は、自動運転車だ。例えばピザなら、生地、具、味付け、焼き、といった複数の工程を別々に発注できて、一つの工程が終わったらその食材を次の店に運んでくれる。ステーキなら、載せる食材を個別に集め、各々が揃ったところで自宅に配達してくれるわけだ。

これは店側にとってもメリットが大きい。店は逆に「生地専門店」「トッピング専門店」「焼き専門店」等になれるので、食材の調達がやり易くなり、職人の専門化、上達の度合いも進む。店同士の宣伝合戦も減るし、売上も安定する。機械化も容易だろう。

客側としては、多少作るのに時間が掛かる点が問題だが、好みの味に作れるし、アレルギーなどもっと深刻な悩みにも容易に対応できる。店の合理化が成されれば、品物も安く手に入るはずだ。

食べ物以外にも、こういった「自動運転でモノを運ぶ前提でサービス提供者が専門化する」というビジネスは多く考えられ、何れも双方Win-Winの関係が望める。

2019年2月16日土曜日

TPCの設立


最大の世界組織は国際連合だが、これは第二次世界大戦の戦勝国が圧倒的に有利な仕掛けになっている。常任理事国と拒否権がそれだ。もちろん適正に使われていれば文句もないが、結局これは自国に不利なことを拒否するだけに使われている。

一方で、生物多様性や地球資源の枯渇、地球温暖化、パンデミックといった、全地球をまたがる問題が大きくなってきている。これは政治とは関係なく、純粋に科学的な視点から議論しないと、正しい方法は導けない。しかしこの問題に、常任理事国(戦勝国)がどうも鈍くていけない。

地球平和連合TPC

空想の組織だが、今の国際連合とは設立目的も組織も異なっている。必ずしもこれと同じでなくても良いのだが、「科学的視点からの地球の存続性維持が目的」かつ「国際連合に匹敵あるいは凌駕する発言力や実行力を持つ組織」というものはあっても良いと思う。

組織の概略は以下の通りだ。
  1. 組織は国単位ではなく、科学者の互選によって行われる。つまり人が基本単位である。
  2. 少なくとも調査の費用として潤沢な資金を持つ。これは国が国力に応じて支出する。
  3. その決定は、国への努力を促すものではなく、具体的な人や企業に対するものとする。
  4. 決定に至る経緯、根拠は全て公開する。
  5. その決定の効力は全世界に及ぶものとし、国や地域で離脱することは認めない。
  6. その決定に従わない国、地域に対しての強制力を持つ。それは経済、軍事、情報の全てに渡る。
  7. その決定は何れも、科学的な視点、且つ人類や地球生命存続に関する重大な危機への対処のみに限定する。
まあお花畑の提案であることは認めるが、科学者にはもっと行動力を与えても良いのではないだろうか。少なくとも政治家と同等の権限を与えるというのは考えても良いと思う。

2019年2月15日金曜日

走り回る自販機


以前、自動運転車の中にはサービス提供車も出てくるだろう、と予想した。例えば高速道路を併走ないしは後ろから追いかけていってドッキングし、モノを売ったりケータリングをしたり、トイレを提供したりするものだ。だが考えてみればもっと身近なものがあった。自販機だ。

構想としては簡単である。セグウェイのように動き回る土台の上に、少量の飲み物や菓子、ファストフード等を乗せて、歩道や公園などを巡回するのである。これが近くを通ったときに一定のジェスチャーをしたり視線を向けたりすれば、自販機の方から寄ってくる。目線を逸らせばまた走り去る。これだけだ。

常に動き回るのであれば的屋スペースは不要であり、場合によっては専用のソフトで呼び出すなどもできるだろう。自販機設置が不要になれば土地は広く使えるし、在庫も潤沢に持つ必要はない。売り切れれば直ちに補充に戻れば良く、他の自販機と連携して商機を逃さずに売ることができる。

これとよく似ているのが、野球場のビールの売り子だろう。売り子によってはその業績が大きく異なったりするが、あれもマーケティングの結果であって、AI分析が役に立てば機械に任せるのも十分に商機がある。これと同様、祭りだけでなく単なるイベントにおいても、ロボットを駆使する新的屋が出現するかもしれない。

尚、これには更にバリエーションがあって、もっと呼び出し機能を積極的に使うことで、公衆電話やポストが動き回ることも可能だ。クリーニングに出す衣類や機械の修理依頼など、色々な「御用聞きロボット」が出現するのも、そんなに先のことではないだろう。

2019年2月14日木曜日

初診ロボット


https://wired.jp/2018/12/26/wired-icon-sundar-pichai/

AIを使って、網膜の画像から糖尿病性網膜症の早期発見をする、という記事だ。これには興味を引かれた。だが、網膜症の診断を網膜を見て行うというのは普通だな、とも思った。AIで精度が向上することはあるにせよ、常識の範囲内だ。

だがもし、網膜で結石が分かるとか癌が分かるとかだったら、これは面白いことだ。更に言うなら、血液検査でどうとか、皮膚を見てこうとか、それらの総合でみてそうとか言うことはできるのではないだろうか。

今までの医者の初診と言えば、問診、触診、聴診、視診、打診だ。人によってまぶたの裏を見たりするが、そのポイントは定型化されている。しかもそれらは経験則によるものだ。もしこれを全部AIが見ることができたとしたらどうだろう。

確かにこれらは非侵襲性だし痛みもないからやりやすい。しかし、効果的かどうかは検証されていないのではないか。AIの得意である「意外な組み合わせ」はあるのではないか。

例えば視診にしても、右足の裏と左脇の下の色の組み合わせで脾臓の不具合が分かるとか、血液検査と後頭部の打診でアルツハイマーの前兆が分かるとか、そういう組み合わせが多数出てこないとも限らない。

これが進むと、上の通り一編の初診がガラリと変わる可能性すら秘めている。更に検査方法が標準化され、初診キットないしは初診ロボットのようなものが出てくるのではないか。

病院に一台、宇宙船に一台、船に一台、僻地に一台、初診ロボット。あり得る話ではないだろうか。

2019年2月13日水曜日

コリビング用ドックシステム


https://jp.techcrunch.com/2018/12/20/address-will-start-in-apr-2019/

コワーキングに続いてはコリビングだそうだ。定額で様々なところに住むことができるシステムで、行き先はシェアハウスのような形態らしい。

これは面白そうなシステムである。例えばクライアントが都度変わるフリーランスなら、顧客の近くに移り住んでしまえば楽だし、隣人とのトラブルが起きれば出て行ってしまえばよい。

住宅には借主に非常に有利な法律があるので、こういった発想はあってもなかなかできなかった。これを突破した功績は大きい。例えばこのシステムに独居老人が乗れば、空き家整理の問題はかなりスムーズに解決するはずだ。

ここでの問題は、気軽に引っ越すだけの断捨利がそう簡単には行かないところだろう。これを解決するための手段の一つとして、以前も考えたようなキャンピングカーのドッキングシステムを応用したものを考えてみる。

コリビングシステムは、玄関と共用スペース、個室への入り口から成り立っている。共用スペースは、宅配ロッカー、風呂、トイレ、台所、リビングスペースから成り立っていて、冷蔵庫、テレビ、テーブルなどがある。

個室への入り口の先は、いきなり外になっている。この入り口にドッキングできるような個室車が別途設計されており、自由に付け替えられる。個室車は原則トレーラーだ。
引越し=個室車の付け外しである。同じようなコリビングシステムを導入しておけば、各々の間の行き来は至極簡単になる。共用スペースの私物を片付け、ドッキングを外して去るだけだ。こういうコリビングシステムが多数設置されていれば、その間を好き勝手に移動することができる。

居住権はコリビングシステムには付随しない。あくまで個室車内で閉じる。移動可能であるため固定資産税も掛からない。それほど高くもないだろうから買うのが標準になるだろうが、レンタルでも問題ない。

居住者が亡くなっても、個室車は固定資産でないので、売却や廃棄は簡単だ。また、介護が必要になったら、コリビングではなく介護ホームにドッキングすればよい。

このシステムなら、引越しは車で引っ張っていくだけだから、費用も掛からないし、荷造り荷解きも必要ない。従来よりずっと簡単に引っ越せるから、例えば季節に合わせて移り住むようなことすらできるだろう。

このコリビングを最初から自宅に導入しておくと、個室を拡張したり、子供が大学や就職で移動する、用途別に部屋を付け替える、などといった様々な居住形態の変化に対応できる。色々と有望ではないだろうか。

2019年2月12日火曜日

無線サイレントギター


ヤマハのサイレントギターが出てきたときに、とても良いものだと思ったのだが、なぜワイヤレスがないんだろう、というのが疑問だった。

エレキギターなどのワイヤレスシステムは存在するが、あれはステージをケーブルレスで動き回るためのもので、サイレントギターとは根本的に用途が違う。それに、ステージが主戦場ではないのだから、標準サイズのジャックを設けるのもちょっと違う気がする。

それからン年。Bluetoothイヤホンが普及してきて、改めてこれを思い出した。Bluetoothを内蔵してくれれば、イヤホンでも聞けるし、ワイヤレススピーカーでも聞ける。これはサイレントギターの用途にぴったりだ。

そればかりではない。ヤマハにはサイレントシリーズがいっぱいあるが、その多くはオーケストラ用の楽器だ。バイオリンからベースまでの弦楽器、サイレントブラス。サイレントではないがヴェノーヴァのような新しい楽器も提案している。こういったものの多くは、最初から大きなギターアンプを想定しているわけではない。やはりBluetoothスピーカーで十分だし、大きな標準ジャックもつけられなくはないが、ちょっと違和感がある。

要は、Bluetoothを内蔵してもらえばよいだけだ。そうすれば相当に使い勝手の良いサイレントギターやサイレントバイオリンができるはずだ。アタッチメントでも良いが、概観が醜くなる。ここは最初から内蔵したものを出して欲しい。

2019年2月11日月曜日

PMR


PHR(Personal Health Record)に対抗して、PMR(Personal Mental Record)というのを考えてみた。

Apple Watchやアクティビティトラッカーがこぞって計測しているのが鼓動だが、これで心室細動を検知するというのはとても良い応用だ。しかし技術というものは、何時でも深刻なものからつまらないものへ、つまらないものから深刻なものへと変化する。

ブレスレットデバイスのセンサで、人間の感情を検知できるようになったら、24時間感情の振れが計測できる。それを他のデータと組み合わせると、色々な応用ができるのではないか、と考えたわけだ。

他のセンサなどから得られる自分の行動と関係付けた感情の動きを見ると、自分が何に心を動かされたのかが自動で記録される。これがどんな応用を生むのだろう。
  1. SpotifyのYour Relsase Radarを聞いていて、自動的にハートボタンを押してくれるアドイン。Spotifyでは、スキップせずに聞いていたら高評価と勝手に勘違いするが、それを軽減させる。
  2. 映画やテレビを見ていて興奮した、感動した場面を記録しておいて、似たような映画を推奨する。
  3. 会った人の好き嫌いを記録しておいて、嫌いな人の共通点を分析する。
  4. 天気や気圧などと気分の関係を導き出し、天気予報を見てあらかじめ警告してくれるAIアシスタント。
  5. 多数の人が不快になる場所や時間帯を分析して、警官をあらかじめ配置したり、そうならないようにその場所に工夫を加える。
  6. 会社での人事考課の参考にする。性格を上手く相殺してくれるような配置を考えたり、業務を相性の良いものに変えたりする。
  7. 学習ソフトや学習塾での勉強の効率化に応用する。分からなければイライラするか不安になるはずだ。
  8. 婚活や恋活に使用する。もちろん相性を見るためのものだ。あるいは営業が接客の訓練に使用する、CMの効果測定、テレビの視聴率予測など。
このどれをとっても大きな価値がある。問題なのは、そのような精度の良い感情分析を、小さな機器を着けるだけで自然に測定ができるのかどうかだ。ここは研究の進展を待たなければなるまい。

2019年2月10日日曜日

コワーキングスペースの改良


日本にもかなり普及してきた感があるコワーキングだが、どうもアメリカのようにはいっていないように思う。民族性の違いとして、気軽に声を掛けられなかったり、セキュリティに気を使ったりという点はあるだろう。特に、コワーキングで仕事をしている人に仕事を頼もうとは思わない。セキュリティに不安があるからだ。

かといって、個室があるようなところではコミュニケーションができないし、他人が見えない。これではコワーキングスペースのメリットを潰すようなものだ。

セキュリティ、コミュニケーションの両方を生かすコワーキングスペースはどうあるべきか。そこで出てくるのが、(なんと)MRだ。それもMicrosoftのそれではなく、Googleグラスのようなオープン型MRである。

このオフィスに登録する人は、ディスプレイのないキーボードやスタイラスなどと、Googleグラスを着用する。そしてGoogleグラスを使って作業をする。MRデバイスはGoogleグラスでなくてもよいが、目を完全には隠さないようにしてもらいたい。これなら作業内容は他人には見えない。一方で顔が隠れることもないので、コミュニケーションを妨げない。

もう一つ、各人はID登録しておき、相手が誰であるか、どんな仕事ができるのか、つまりアピール情報を入れる。Googleグラス経由で眺めると、相手の情報が表示できるようにしておくのだ。これだったら新たに人が入ってきても直ぐに素性が分かるし、仕事の話をするにしてもスムーズにいくだろう。

これなら、極端な話、ベンチャーでなく大手企業の人がまぎれて働いていても違和感がないし、ベンチャーとしても接点が増えて嬉しいはずだ。コワーキングを渡り歩いてパートナーを探すようなことも双方(雇う側、雇われる側)で可能になる。ジョブマッチング的な用途が生まれれば、更に活性化すること間違いない。

2019年2月9日土曜日

角度情報つき映像


カメラにはレンズがつき物だ。そのレンズには画角のバリエーションがある。しかし映った映像にその情報は入っていない。

通常の、せいぜい50°位の画角では、これはさほど問題にならないのだが、近年のVRのように、90°、120°、更には360°となると、映す側が調整しないと画が歪んでしまう。これは今のところ個別調整するしかない。

近年ではフィルムではなくデジタルデータで記録するので、映像自体以外に附加情報をつけることは可能だ。ここにレンズや画角、その歪みに関する情報を入れておくことができたとしたらどうだろう。

答えは簡単。そういった(今ではまだ)特殊な投影に対し、機械が自動で歪みを調整してくれるということになる。それは同じ映像から違う画角で切り取る、あるいは逆に意図的に歪ませる等でも同じことで、ユーザがパラメータを設定するだけで好きに投影する・加工するなどができる。

これは映像の製作が簡単になることも意味している。例えば映画を撮るときに、まずは360°カメラで何もかも映しておいて、後から映像を切り出したりズームしたりすることができるわけだ。いわゆる「カメラワーク」の手間が一つ減ることになる。

もちろんそれは現場で減るのであって、後の編集では重要になるのだが、現場に出る人間が少なくてよい、技量が少なくても良いというのはメリットになる。また、同じ映像から複数切り出すことが可能であれば、撮影は一回で済むわけだ。映画用とテレビ用とアトラクション用で、映像素材を統一できる。

ホームシアターの作り方もずっと簡単になる。細かい調整が一切不要になるなら、ユーザが適当にプロジェクタを置いても良いことになるし、異なる会社からフォーマットの違う映像を買ってきても、それぞれで適切な方法で投影できるだろう。

レンズにIDを付けてあとはDBでやればよいので、そんなに難しいとは思わない。早急に検討してもらいたいものだ。

2019年2月8日金曜日

日本版LinkNYC


https://www.huffingtonpost.jp/shintaro-eguchi/wifilinknyc_b_11216230.html

日本でも、公衆電話はかなり減ってきている。携帯電話が普及してきたからだが、先日のソフトバンクの事故や地震などの例でも、まだ有線接続の重要性は存在している。一方で平時のコスト低減も必要だ。ここにWiFiスポットを置くというのは、一つの提案として理に適っている。

ニューヨークのLinkNYCは、液晶パネルを備え、広告を配信することでコストを補い、各種センサで環境データも取得している。911も発信できるそうだ。そのまま日本に持ち込むこともできるだろうが、ここはもう少し工夫してみたい。
  1. まずそもそも、公衆電話の跡地に限るという発想でなくて良いはずだ。街中の人の多いスポットには、100mと待たずにこれがあちこちに立っている。
  2. 電柱の柱番号のように、IDが大きく表示されている。待ち合わせや道に迷ったときの助けになる。
  3. それは電柱、郵便ポスト、公衆電話、バス停などの全部または一部と兼用になっていて、機能別に色分けされている。各々、黄色、赤、緑、オレンジとしよう。複数の機能があれば、複数の色が帯になっていて、遠くからでも見て分かる。共通して存在する機能は、むろんWiFiスポットだ。
  4. WiFiの機能は以下の通り。
    1. 何本かに一本は、有線回線に繋がっている。残りは無線ホッピングか携帯回線でよい。
    2. 普段のWiFiは、docomo-WiFiでよいだろう。訪日外国人向け、登録すれば一定時間無料、というようなものもあると良い。
    3. 非常時には、IP電話アプリを配布して無料通話ができるようにする。当然無料WiFiである00000JAPANにも対応する。
    4. 電柱=電源スポットのない柱では、停電時には機能が制限される。停止するもの、太陽電池等で機能限定で動くものがある。
  5. 電柱=電源スポットだ。
    1. USB-Cを複数備えている。急速充電に対応する。無論、大規模災害時を除き、有料だ。
    2. 電源があるスポットは、大型のバックライト付き液晶で、動画広告などを配信できる。そうでないスポットは反射型液晶や電子ペーパーで、静止画中心の情報を配信する。
  6. 公衆電話機能のあるスポットには、有線の回線が配信されている。電話機能があり、停電時でも通話できる。これは電話回線の電源供給機能を使うので、電話局が被災していない限りは使える。
  7. 大規模災害時の情報表示機能は備えたい。
  8. 監視カメラ、気象センサなどを備えて定点観測ができるとよい。これには電源が必要だろうから、電柱スポット限定だ。
  9. 表示は基本的にデジタルサイネージであるから、ソフトで幾らでも改変できる。バス停なら時刻表や接近表示、非常時には避難情報など、色々応用が可能だろう。
  10. ユーザに配るIDタグと連動して、そのIDに繋がる情報表示ができるようにする。こうするとスマホを持ち歩かずともそのIDで情報が得られる。もちろん事前登録は必要だ。
汎用で後から機能が追加できるスポットと考えると、色々夢は広がる。例えばタクシーを呼びたいとき、IDをかざしてボタンを押すだけ、更に到着予定時刻や現在のタクシーの位置が分かる、というサービスは可能だろうし、待ち合わせをしていてお互いに相手の位置が分かるとか、監視カメラに子供の顔認識を一時的に許可して迷子探しをする、なんてことも考えられる。

2019年2月7日木曜日

多機能テレビ


今でもテレビには色々な機能がある。しかしそれを使いこなしている人はどれだけいるだろう。そしてもっと使いやすくできないものか。

今、テレビを見ないときはテレビは切られている。しかし、もしそうでないときでも常に点いていたとしたらどうだろう。どんなものが表示されていたらどう嬉しいか。これは、フォトフレームなどと同じ問題だが、画面が大きいだけに別の考えができそうだ。

代表的には、電源オフにするとカレンダーを表示して欲しい。それもGoogleアカウントとリンクした予定表入り、などだ。手元のスマホで予定を入れるとそこにも反映する。余白にフォトフレームと時計、天気、一行ニュースなどが流れていて、焼きつきを避けるために適宜レイアウトを変更する、というような表示が常時点いている。夜になると輝度を落として時計のみ、朝になると目覚ましで自動でテレビが点く、家電(エアコンや照明)のリモコンも搭載し、音声で一緒に操作できる、インターホン切り替え、といったように、テレビを中心として多機能化する試みは多数考えられる。

もしこうなると、テレビはリビングの中央よりも壁掛けの方がふさわしいかもしれない。一部屋に二台三台と置く可能性もある。もうテレビというよりは別の製品なのかもしれないが、新しいテレビのあり方はもっと模索されてよいと思う。

2019年2月6日水曜日

モニター向けBDR


別にNHK受信料をごまかそうという話ではない。

現在市販されているテレビは、電源を入れると必ずテレビが映るようになっている。当たり前の話のように思えるが、今の世の中、テレビが主流というのはもはや当たり前ではない。最初からHuluしか見ない、録画しか見ない、という人も多い。しかし、そうなるとこの「最初にテレビが映る」という仕様が鬱陶しい。

実はこの「最初にテレビが映る」というのは、テレビである以上は満たさなければならない仕様らしい。

以前、「NHKが映らないテレビ」として話題になった

https://www.sony.jp/bravia-biz/products/FW-BZ35F_BZ/

だが、これも最初の画面は固定であり、好きに設定できるわけではない。人によって異なるこの「最初の画面」を豊富にカスタマイズできるようにするには、テレビでもダメ、この「NHKが映らないテレビ」でもダメ、PCに接続するモニタでもダメ(PCの操作や設定は豊富で複雑すぎる)。BDレコーダーくらいがちょうど良い。

さりとて、現状のBDレコーダーは、あくまでテレビでまずリモコン操作してその画面にする前提だから、多くの場合トップ画面は「メニュー」(しかも汎用の)である。いきなり(テレビのように)映像が映し出されるわけではない。また、BDレコーダーにネットを接続しているとしても、YouTubeをBDレコーダー経由で見るメニューはないだろう。最初の設定で少々苦労しても良いから、ここをいきなりNetfFlixにしたいとか、YouTubeのお勧め画面にしたいとかいうことを設定したい。

してほしいことは、そんなに難しいことではない。まず、BDプレイヤーにもAndroidを搭載してもらう。Android TVでは(少なくとも今のままでは)ダメだ。トップ画面のカスタマイズ、選べる映像コンテンツがまだ足りない。そしてカスタマイズの記憶機能、メニューの中にBD録画を含めること。全部、市販の何かしらの機器では既にできることばかりだ。
そういうBDレコーダーがあれば安心してテレビをモニタに買い換えることができる。人によってはテレビチューナー無しのレコーダーとか、逆に録画無しのチューナーユニットだがUIが良いものなどを色々と選ぶことができるだろう。

2019年2月5日火曜日

何時に掛けても混み合ってんだろ?


電話のサポートで、何時掛けても混み合っていて長時間待たされる、というのは良く聞く話だ。これは法律で罰するべきだと思う。
  1. 電話サポートをしている業者は、終日の混み具合を全て記録し、所轄官庁に提出しなければならない。
  2. 定常的に混んでいることが判明したら、速やかにサポート体制を強化しなければならない。
  3. これらは罰則付きで運用する。対応しない期間が長くなればなるほど、累進的に罰則が上がるようにする。
  4. 官庁自治体も例外にしない。
どうだ!

2019年2月4日月曜日

高機能ネックバンドデバイス


ONKYOが発表したネックバンド型デバイスには注目している。スマートウォッチより音声デバイスだろうというのがかねがね思っていたことであり、一日中イヤホンでは耳が蒸れて困るので、ネックバンド型デバイスが妥当だろう、と思っていた。

まだデザインがダサいのでもうちょっと何とかして欲しいとは思うのだが、今でも十分に期待大だ。が、もっと色々考えて欲しい。どんなものがあるか。
  1. インプットデバイスを多く埋め込んで欲しい。カメラ、レーザースキャナ、プロジェクタ、カメラ、GPS、AIチップなどだ。大きさは十分あり、それらデバイスやバッテリーを埋め込むことは十分に可能だろう。
  2. 防水にして首から飛んでいかないようにすれば、24時間装着可能だ。
  3. 無声音(ささやき声)に対応して欲しい。咽頭マイクも欲しい。
  4. 服の下に仕込む装着法を前提にしたデザインも検討してほしい。単純には薄く、鎖骨近辺の複雑な形状にフィットするように、色も暗くする。服の下に仕込むのとカメラ・プロジェクタは矛盾があるので、ピンポイントで出せるようにするか、モードで分ける。
プロジェクタの使い道としては、手のひらをかざして簡易ディスプレイとして使ったり、床や道路に情報を投影する。マンナビが代表的な使用例だ。

スピーカーは耳への指向性を持つので、本人にしか聞こえない。無声音に対応すれば、コンピュータへの指示(Alexa、XXして)も恥ずかしくないだろう。従来、音声アシスタントを街中で使うのははばかられたが、これなら大丈夫だ。

頭の向きをある程度推定できるようになれば、AIの推定精度を上げることができる。「あれは何?」と聞いたとき、正面のビルか横の店かを区別する判断基準などに使える。
映画館で副音声(外国語、解説など)を聞きながら鑑賞することも、他の人に迷惑を掛けずにできる。

広告も、視覚的なものではなく音声にしてもらえば、街中から視覚的な広告が減って美観を取り戻せる。

盲の人が周囲の状況を知ったり、色覚不全の人が色を知ったりというのにも、いちいちスマホを取り出さなくてもできるところは便利だろう。

何よりも、目が疲れて休ませたいときでも耳元の囁きはさほど疲れない。一日中喋られてはそれも苦痛だろうが、目ほどではなかろう。

そもそも、ONKYOは機能を自身で開発するのではなく、デバイスを提供する立場らしい。スマホを通じてAIチップのプログラミングや機能拡張は可能だから、この方向性は正しい。ぜひ続けて研究し、こういった機能を実現して欲しい。

2019年2月3日日曜日

音声リモコンの形態


家電のリモコンはほぼ100%赤外線だ。これを一元化して音声で操作するようにする機器は既に売られていて、Amazon Echoで起動するようにしているものが多い。

いつも思うのは、これを使う機器はどこに置くのだろう、ということだ。全ての機器に赤外線が届かなければならないし、中には双方向のものもあるのだが。部屋の中央のテーブルにでも置いておくか。でも障害物がないわけではない。届くかどうか心配だ。

赤外線リモコンは機器に近いところに置くべきだが、そうすると複数設置する必要があるだろう。となれば今度は電源と通信方法が問題だ。司令塔たる音声認識装置は、ではどこに置くべきなのか。

ここで考えるのは、太陽電池を使って屋内照明だけで発電し動作する、小型リモコンだ。これを部屋の複数個所に配置する。例えば壁に貼ればシーリングライトとエアコンが操作できて、AVラックの扉に置いてテレビとレコーダーを操作する。

音声認識をする親機は、シーリングライトに貼り付ける。これには裏側に太陽電池を付けておく。リモコンと親機の間は、LPWAを使えば良いだろう。これなら隣の部屋でも問題なく操作できる。

将来的には全てのリモコンはLPWAに移行すべきである。そうすれば直接操作できる。

2019年2月2日土曜日

進捗監視作業手順動画


業務における作業手順は、かつては見て真似する、人が指導する、文書(マニュアル)による、そして最近ではMOOCのような電子教育、動画による解説、VRによる直接指導などが出てきている。

この中でも手軽なのが動画だ。テレビの料理番組なんてのは正にこれだが、実際にテレビを見ながらそれと同じ速度で調理ができる人なんていない。結局それはその場で見るのではなく事前に見て覚えるか、もし同時に見ながらやるのなら、ちょくちょく停止ボタンを押して、終わったらまた再生して、ということを繰り返すことになる。

今の時代、この動画を見るならタブレットだろう。であればインカメラはあるはずだ。そこには、作業中の自分やまな板が写っているのではないか。

そうすれば、その映像を解析して、作業がどこまで進んだかを解析し、映像を一時停止したり、詳細動画に切り替えたりすることは可能なはずだ。いちいち停止ボタンを押したり、音声で指示したりすることは必要ない。

これと同じく、MRゴーグルをかぶって行えば、手元は写るのだから同じことができる。これは料理に限らずあらゆる作業に共通してできることだ。スポーツの練習だって同等だろう。作業指示映像と実物の映像を比較するエンジン、これだけあれば何にでも応用が利く。

ここまでくれば、座学だけでなく手作業についても、人は相当の知恵を簡単に手に入れることができるようになる。ぜひ進めて欲しい研究だ。

2019年2月1日金曜日

国家予算のディベート式節約法


以前「国会答弁はディベートとAIで」という提案をした。あれと同じ手法で国家予算を節約する方法を考えてみた。

方法は、省庁間バトルロワイヤルだ。自分の省庁を守る側と、他の省庁を攻める側に別れ、ディベートを展開する。勝敗はAIが付ける。自分の省庁が負ければ、その分予算は削減され、減った分の一定割合が自省庁のポイントになる。このポイントは、自省庁のディベートの際に上乗せされる。

ディベートは必ずしも弁論による必要はなく、書式の提出などで行われる。相手の指摘に対する反論のため、タームは2回以上。お互いにけん制しあって動かなければ、全体が下がるようにする。

論点が整理されるし、省庁によって複数の指摘がなされるので、どこが問題になるのか分かりやすい。今流行のエビデンスベース(PDCAサイクル)の話もやりやすい。

これで上手くいかなければ、例えばNPOや市民団体が入ったり、圧力団体が支援したりするのも良いだろう。これは消耗戦ではなく切磋琢磨である。より良い予算を作るためにも、考えてみて欲しいことだ。

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