2018年12月31日月曜日

パーソナライズド・ニュース


ニュース番組を録画しておいて、早回しで見るという人も多いのではないだろうか。いまどきならキュレーションメディア(SmartNews、Flipboardなど)があるからそれで良いのでは、と考える人もいるだろうが、キュレーションメディアはまだ操作が必要だし、記事の内容はフラットだ。これに対し、番組は強弱やコーナーなど、構成がしっかり考えられている。それに操作が不要という点で、楽だ。

キュレーションはまだ「積極的に見ようとしている人」のメディアである。「眺める」レベルの人にはまだ敷居が高い。かといって早回しで見ていて、時々気になるものをゆっくりに戻すというのも操作が必要だ。この先にあるのが、AIによる個人最適化ニュース番組だろう。

トップニュースはしっかり、話題程度のものは短く、話題や天気予報、経済情報もちょっと、という基本は押さえるが、各々の強弱や個々の記事の選択はカスタマイズされ、また時間も幾つかから選べる。今日は時間がないから5分で見たい、今日はゆっくり30分で、それも曜日によりデフォルトが決まっている。そんなニュースだ。

もちろん早回しなど必要ないように、個人の聴覚に合わせて適切なスピードで読み上げる。以前の再生後のニュースから選択するから、数日見ない日があっても見逃しがない。大きなニュースが飛び込んできても、興味のあるニュースは省略されない。もちろんそれ以上知りたければ、操作で詳細説明に切り替わる。その操作を見て、日々カスタマイズされていく。ニュースキャスターは当然VRで、好みの人が選べるし、適宜リニューアルする。BGMも時間や気分で変えられる。

キュレーションメディアから発達する方向性、ニュースサイトが有料で提供するもの、色々形態は考えられる。各々ぜひ検討して欲しいものだ。

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