2018年12月11日火曜日
AIのみワンボードコンピュータ
通常の意味でのOSが載っておらず、AIだけが搭載されたワンボードコンピュータというものを考えてみた。
そんなものでいったい何ができるのだろうというと、全てを機械学習でプログラミングするのだ。すなわち、正解付き学習データを垂れ流すだけ。プログラミング=正解付き学習データの作成、となる。
ますます訳が分からない、と思われるかもしれない。ここでヒントになるのは、以前の投稿「DNNクラウド」だ。入力と出力、そのフィードバックさえできていれば、例えば画面に文字を出すといったごく単純な動作でさえ、プログラミングが不要にできるのではないか、というわけだ。
キーボードに相当する入力からASCIIコードを入れると、画面の特定のところに相当する文字が現れる。これをAIで教え込む。これを全コードに対して行う。入力が進めば画面の位置が進むことも同じく教え込む。そういう仕掛けだ。
多くの場合、ワンボードコンピュータは特定の簡単な判断のみに使われるから、例えば特定の文字しか表示しない、というようなことは普通に起こる。OSに仕込まれている第二水準のフォントは、ここでは無駄になるわけだ。正に必要なことのみ覚える、しかもプログラミングが不要。但し学習データは膨大になる。
ただ、OSやモニタのような基本的な学習は済んだ状態で提供される、あるいは学習済みの状態をダウンロード(コピー)できるのなら、そういったOS的なデータはユーザ(アプリケーション開発者)には不要であり、自分のやりたいことのデータを揃えるだけで済む。
ワンボードコンピュータのアーキテクチャが少々異なっても、学習データのフォーマットはさほど変わらないはずで、違ったとしても簡単な変換で済むはずだ。プログラミング言語の移植よりは遥かに簡単だろう。これは長期的には良いことで、移植という無駄が排除できる。
学習データを揃えるのは、プログラミング言語を覚えるのよりはハードルが低いはずだから、これは裾野を広げる効果がある。人々がもっとIoTに親しみ、自動化や最適化が更に社会に広まることが期待できる。
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