2018年12月27日木曜日

AI-SFA


Salesforceが一時期はやったが、その後使われているのだろうか。特に日本で。自分も無料アカウントを作って少し弄ってみたが、実用には至らなかった記憶がある。

恐らくちゃんと使えば強力な武器になるのだろう。しかし大きな二つの問題がある。第一は、少なくともその初期においては膨大な入力が必要だ、ということ。もう一つは、SFA独特の概念を、最初から理解していなければならないことだ。

顧客との連絡は、普段からメールや電話などで行っている。日報、週報なども既に作っているフォーマットがあるはずだ。顧客管理はExcelでやっているかもしれない。それも各自が別のフォーマットで。各々に独自部分はあるにせよ、既に部分的には行っていることだ。そのスタイルを崩せ、SFAに統一せよ、と言っても、反発が大きいのは想像できる。

そこで考えるのが、既存のやり方を全く変えないでも導入できるAI-SFAだ。

まず、AI-SFAに個人のアカウントへのアクセス権を与える。すると、過去のメールやファイル、システムへのアクセスの記録を全て検索し、必要なデータを自分で収集する。例えば顧客とのアポイントのやり取り、出張旅費の精算、日報などから、どの顧客と会ったかが分かる。それが雑談なのか情報提供なのかプレゼンなのかまで類推する。その頻度、売り上げ実績から、その人にとって優良顧客なのかどうかも判明する。他の営業との比較で得手不得手もわかる。

もちろんこれは別の画面で表示されるが、既存のやり方を変える必要はない。だが徐々に情報は新システムに溜まっていくし、例えば暫く話していない顧客との会話を推奨されれば、新システム経由でアポを取るようになるだろう。日報も新システムが自動で作成してくれる。そういうことが続いていくと、何時しか新システムに移行できる。

既存の情報の分析は、一般的なAIの分析とさほど変わらない一方、個々のシステムや個性に対応するための工夫は必要である。最初は会社毎のカスタマイズが必要かもしれないが、そのうち共通点が見えてきて、ソリューションとして確立するようになるのではないか。

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