2018年12月17日月曜日
あらゆる条件下での自動運転は今後も実現しない
https://japan.cnet.com/article/35128626/
Google系列の自動運転車会社WaymoのCEOの発言だ。自分はこの考えに反対である。もしそうなら、いわゆるレベル5の自動運転は実現しないことになるのだが、それでは困る。
レベル5とレベル4の間には、大きな谷がある。レベル4では(万一に備えての)何かしらの運転者が必要だが、レベル5では全く必要ない。つまり、運転ができない人だけが単独で乗ることができるかどうかに差があるのだ。それは例えば高齢者(免許返上者)、障害者、急病人、意識不明者、睡眠中の人、子供、外国人(国際免許を取っていない)などだ。
困るという話と技術的にどうかという話はもちろん別物だ。確かに、それがデジタルツインの中であったとしても、この世に存在しうる全ての条件を再現するのは不可能だろう。だが、実際にシミュレーションされていない状況下において、自動運転者はとんでもない運転を選択するのだろうか。完璧ではないにしても、ある程度妥当な動きをすれば良いのではないか。
例えば、夜で雨で強風下で、更に人やモノが飛んでくる、ヘッドライトやセンサが故障している、なんて条件は付けられるだろう。だがそんなときはゆっくり走ればよいだけではないのか。大きなものが飛んできたときだけ、避けるようにすればよいのではないか。もし避けられなくても、それはしょうがないのではないか。それらの判断が人と同等かマシであれば許されるのではないか。そういう話だ。
今の自動運転車は、もっと緩い条件でも走れなくなるのかもしれない。例えば霧と道路凍結が重なるだけでもNG、などだ。でもそれなら、技術の進歩と共に解決できるように思う。また、伝家の宝刀(ゆっくり走る)でも当面は対処できるのではないか。「今後も実現しない」なんて言わずに、研究を続けて頂きたいものだ。
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