2016年10月1日土曜日

AIの使い方


機械学習、深層学習、などというのは内部の仕組みであり、もっと外側から「何ができて何ができないのか」をズバッと言ってやる記事を見たいものだ。また内部の仕組み自体にも興味あるが、こちはまだ説明の上手なライターさんが少ないようで、今後に期待する。

AIの使い方を整理すると、
  1. 分類。それも人間が指示するのではなく、機械が勝手に分類する。それに名前を付けるのは人間の仕事(の場合が多い)。例えばGoogleの「大量の写真から猫を認識する」「Google Photosで同じ人物の顔を識別する」など。
  2. 異常検知。普段と何となく違う、しかしパラメータが多すぎて本当に異常なのかどうか分からない、というのを分かるようにする。大量の通信の中でマルウェアを特定する、大型機械の故障の予兆を知る、など。
  3. 音声や文章などの認識、またそれに基づく文章の作成。IBMのWatsonがクイズに答えるとか、Microsoftのりんなさんなど。
  4. リコメンド(推奨)。Amazonや楽天がやっている商品の推奨、日立の店員配置の最適化など。
  5. 最適化。ゴールシークの高級版(大量パラメータ)版。目標(KPI)を設定して、可能なパラメータをどう変えればよいかを計算する。工場の生産性向上など。
分け方が大雑把あるいは細かくすればまだ出てくるだろうが、既存のアプリケーションにこれらの用途を付け加えれば新アプリケーションの出来上がりだ。

例えば、コンビニPOSで手入力をしている「顧客の年齢性別推定」をカメラで自動で行う(1)、情報システム管理で故障予報を発信(2)、メニューでなく音声入力でダイレクトにコマンド操作(3)、など。時間があれば幾らでも考え付きそうだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

ダイナミック租税とその指標

今の法律では、税率は一定の計算式で表されるが、そのパラメータは固定である。需要と供給のバランスによって商品の価格を変えるダイナミックプライシングというのがあるが、あれを租税にも適用してはどうかと考えてみた。 納税者の声をベースにして様々な租税や補助金を自動調節して、どこか一箇所...

人気の投稿: