2016年10月20日木曜日

ロボットがお相手します

高齢者向けに、あまり言うことを聞かないロボットを与えると、孫のように可愛がる、という実証実験を幾つか見てきた。そのロボットは言ったことの解釈もろくにしないし、ぐずったりすねたりする。そういうところがかえって気になる、可愛い、と思うようだ。容姿も重要ではないらしい。

一方で、昔から人工無能の類はあったわけで、自分も触ってみたものが多数ある。今ならりんなさんだろうか。まだあまり個性を感じないが、人がバックにいるのではないかと思うほど出来がよい。
最近ではチャットでサポートを受けることも増えてきたから、先方が人間かどうか、あるいはAIがサポートしていたとしても、多分分からないだろう。では対面ではどうか。コンビニの支払やケータイの受付窓口にPepperがいたら。

ロボット相手に怒ってもしょうがないし、「責任者を出せ!」と言ってもこちらが消耗するだけだ。だから、店舗側に悪意があれば、店舗側が一方的に有利になる。塩対応をしておいて、何時までも同じ答えを繰り返せば人間の方が折れる。

ここには考え方が二つある。対面でロボットを使うのは反則、とする考え方。オンラインでも同じだ。もう一つは、こちら(客側)もロボットを使おう、とする考え方だ。もし後者がデフォルトになれば、「サロゲート(映画)」の世界をも超える、シュールな未来像が描けるようになる。

さて、どちらに転ぶのだろう。


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