量的議論がそのひとつであることは言うまでもないが、もっと以前の問題として、論理が破綻していることの多さがある。
そのひとつとして、スピリチュアルブームの時、それ(テレビ番組等)に対する圧力があって、結局ブームがしぼんだことがある。
あの時の主な意見が「非科学的」だった。だが、非科学的なことなど幾らでも放送されている。
朝の占い、地震の予知、怪談、宗教、初詣、昔話、健康食品や家電での新機能。まあ一番は国会中継だろうか。見ていると腹が立つのであまり見ていないけど。
もっと言うなら、それ以前のブームの時に比べれば、ずっとまともな内容だった。なのに以前は何もなく、そのときには非難される。世間が狭量になったのだろうか。あるいは知的レベルが落ちたのか。
何れにしても、「非科学的」と言うからには、科学を否定していなければならないが、それは霊の存在を否定しなければならない。しかしこれは「悪魔の証明」の類いであり、殆ど不可能だ。
科学的に言うなら「無視」が正しいし、世間的な悪影響があると言うのなら対抗して「科学的根拠はない、こんな悪影響がある」と主張する番組でも作ればよい。
以前の霊能者ブームの時には壺商法などの具体的被害があったが、スピリチュアルブームの主導的立場の人達は皆、そのようなことは当時から否定している。まあ本は売れただろうが。
科学者は科学の限界を知っている。中途半端な科学至上主義者は、本物の科学者にとっても迷惑だ。
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