だが、調べてみた限りでは、飛行区域や高さなどへの規制は多く見つかるものの、ドローン自体に対する作りを安全性の観点から標準化しようという動きはなかった。ベンダの自主規制に止まっている、というのが現状なのだろう。幾つか考えてみよう。
- 落下ないしは一定の速度でモノにぶつかったときの衝撃。例えば10メートル、50メートル、100メートル各々から100回くらい自由落下させて、地面に発泡スチロールの板を置いて穴の大きさや深さを測る。
- 安全装置。電波が届かなくなった、姿勢制御ができなくなった、などの条件を定義して、自動で着陸する、動力を全部切ってパラシュートを開く、風船を膨らませる、など。上の衝撃は、安全装置を使って緩和できる。
- フライトレコーダー。音声は意味がないだろうからコンピュータのログでよい。飛行場所、高度をGPSで記録すれば、飛行区域違反の抑制にもなる。
- プロペラの耐衝撃性。試験体を最高速度で回転するプロペラに突っ込んで、試験体の損傷を見る。またプロペラが破壊されたときの破片の鋭利度を見る。これは試験体を破片切ってみて測る。
- 破壊時の最高速度。上とは異なる硬い試験体をプロペラに突っ込み、破壊されるプロペラの速度を測定する。
- 鋭利な部品の有無。一定の曲率以上では一定の柔軟性を備えること、更に高い曲率は禁止、など。
- プロペラへのアクセス。指の長さを想定し、プロペラに試験体が届かないような保護されているかどうかを見る。
- 落下物保護。モノを掴んだり空中で何かを落とすような機構がある場合、直前まで安全措置(フタなど)が為されているかどうか。
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