2016年10月5日水曜日

ツバルにメガフロートを?

同様のことを考えている人は多数いるようだが、量的議論があるものは見当たらない。ここでは主に費用面からの実現可能性を考えてみる。

ツバルの面積は26平方キロメートル。9つの島(群)で構成されている。首都のあるフナフティ島(群)は2.4平方キロメートル。但し、小島を含む珊瑚環礁は275平方キロメートルある。この中の最大の島であるフォンガファレ島の人口は4千人。全人口は9千人強。

第一の試算は、国土面積は相当の26平方キロメートルのメガフロートを作るというものだ。建設費の大部分を占める浮体本体の建造費は、目安として1平米当たり10~13万円。これで試算すると、3.4兆円となる。

この国のGDPは21億円だ。とても釣り合わないことが良くわかる。また、幾ら海外が支援したとしても、ここまでは出せないだろう。それに、メガフロートの耐用年数はせいぜい100年であり、しかも毎年のメンテナンスをきちんとすることが条件だ。全然現実性がない。

ではどのくらいならできるだろう。例えば3ヘクタール、39億円程度なら何とかなるかもしれない。ここに空港と港、役所、避難所、観光ホテルを作り、観光を加速する。年間の維持費は数千万円単位で掛かるだろうが、これなら何とか、(国際的な補助金に頼りつつも)自国で賄えるレベルになる。
だが、長期的に見ればやはり綱渡りである。素直に移住を選択する方が無難かもしれない。

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