2016年10月3日月曜日

ロボットは職業をどの程度奪うのか

これも悲観と楽観、両方の意見が交錯しているが、量的議論が少ないもののひとつだ。

10年単位で先進国は慢性的な貧困拡大に陥る。その後徐々に回復し、均衡する。これが技術面からの予想である。

なぜそう考えるか。ロボットの値段は近年下がってきており、従来のように大中企業中心でなくとも活用を検討できるようになっている。例えばリンガーハットのチャーハン製造機に対するティファールのアクティフライやCook4meだ。裾野は無秩序に広がるから、その分の雇用は縮小する。

このようなロボットは、依然大中企業が中心となって作るので、そこでの雇用は落ちず、小及び個人レベルが圧迫される。人口はそちらの方が多いから、一時的に平均は低くなっていく。

この調整は、人口の減少で相殺される。だがそれには長い時間が掛かる。技術の進歩は人の生きる時間軸を越えるが、売上の伸びは貧困拡大に合わせて止まる。これがその原理だ。

技術が新しい職業を生み出す。それは確かだが、その職業につけるのは中上レベルの技能を持つ層であり、人口の半分はそこにたどり着けないだろう。

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