2016年10月22日土曜日

CO2変換エタノールプラスチック


Image via Attribution Engine. Licensed under CC0.
CO2から簡単にエタノールを生成する方法が偶然みつかる。常温反応で高効率、低コストが特長

http://japanese.engadget.com/2016/10/18/co2/

CO2は化学的に安定で、温暖化防止のためには排出量を減らすか、CO2のまま固定するかのどちらかしか考えられなかった。そこへ来てこれだ。まだ詳細が分からないのだが、もし本当なら画期的だ。

反響も多いようだが、まだ疑問はある。まず、触媒として炭素を使っている。CO2でなくこの触媒の炭素が消費されているだけなら意味はないが、そうでないということがまだ確認できない。第二に、他の生成物もあるようだ。ガスや蟻酸などだ。これらを総合して収支を考えないと、例えばその分離精製にカネが掛かるようではこれまた意味がない。二酸化炭素を混ぜた水=炭酸水だが、映像ではガスが発生していた。これが二酸化炭素であるなら、空気中に漏れる分もあるかもしれない。


まあ研究者がやっていることなので、多少の勘違いがあるにせよ、CO2を固定するというところは本当なのだろうとは信じたいところだ。CO2は地球温暖化ガスなので、エタノールにしたとしても、燃やさずに、例えば更にプラスチックにするなどの方向性に使うのが望ましい。これは、例えばトウモロコシからプラスチックを作るのと経路は同じだから、あとはどちらが効率が高いか、という話になる。太陽電池の効率が20%、この効率が63%、一方で植物の光合成の効率は数%だそうだから、こちらの方が分がありそうだ。

この仕掛けに対して炭素税をマイナス(報奨金)にしてやれば、これを事業とすることを検討する企業も出てくることだろう。

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