2016年10月1日土曜日

量的議論が大事

避難地域でもないのに原発事故の残留放射能が怖くて遠地に移住した話、近くに携帯電話の電波塔が建つのに反対する話、食品添加物を極端に避けようとする話に共通するのが、量的問題を無視している、あるいは軽視している、ということ。

安心と安全は異なる。原発事故の際、自分も不安になり一時避難したが、調べた上で自ら判断し、舞い戻った。この「自らが判断」というところが大事で、つまりは結果にも責任を持つ覚悟があった。つまり、もし間違っていたら放射線の被害に遭う可能性がある、ということだ。

薬でも毒でも、量が少なければ効かない。これは当たり前のことだ。ホメオパシーのような考え方もあるだろうが、自分はホメオパシーは否定する立場だ。放射線にしても、量による安全の線引きができないなどということを医者が堂々と言っているが、ごく初歩的な量的議論ができていないという意味で否定する立場をとる。

安全な量はどの程度で、その根拠は何で、実際はどの程度の量なのか。こういった問題では、常にこの三つを外した議論をしてはならない。

豊洲市場の地下水の問題のうち、責任所在については興味がないが、水の測定値が基準の1.何倍などという話を聞けば、床面の止水と地下水汲み上げ浄化で決着できるように思う。これに対し「食の安全性の問題だから」というだけでは、量的議論を無視する愚を犯すことになる。

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